大統領選の敗者はアメリカから立ち去れ:オバマが大統領令に署名

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「11月8日の大統領選の結果敗北した者は、誰であれ翌日中にアメリカを立ち去って二度と戻ってこないよう求める」という内容の大統領令に、オバマ米大統領が署名したそうだ。理由は、今回の大統領選によって生じた国民の間の分裂を、すこしでもやわらげたいということらしい。ともあれ前代未聞のことなので、この情報に接した時、筆者は悪い冗談ではないかと思ったほどだが、どうやら冗談ではないらしい。

大統領選をめぐるいまの情勢を踏まえると、大統領令が実質的に標的にしているのがトランプであることは明らかだ。オバマは、トランプがアメリカの大統領選挙の歴史に重大な汚点を加えたと考えているようで、ただでさえ許しがたいのに加え、自分が負けた時には選挙の無効を訴えるというような妄言を吐いている。そんな馬鹿者にアメリカをかきまわされてはかなわない。速やかにいなくなってほしい、そんな思いからこんな大統領令に署名する気になったのかもしれない。

それにしても、こんな無茶苦茶なことが、アメリカの法体系では可能なのか。アメリカ法に詳しいわけではない筆者には判断できないが、面白いことに、前回及び前々回の大統領選挙の敗者であるロムニーとマッケインの二人ともが、この大統領令に賛成していることだ。彼らもトランプによって侮辱されたと考えているらしく、こんな馬鹿者には速やかに消えて欲しいと思っているようなのだ。

以上は、米誌New Yorker の Web 版に寄せた Andy Borowitz の記事を踏まえたものである。その真偽については、筆者は保障できる立場にない。

(参考)Obama Signs Executive Order Requiring Loser of Presidential Election to Leave Country By  Andy Borowitz : New Yorker





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