生活圏域を広げるカルガモの母子

| コメント(0)
170601.karugamo23.jpg

先日(六月六日)、しばらく見かけなかったカルガモの母子を久しぶりに見てうれしくなったことを紹介したが、その後再びカルガモの姿は杳として知れなくなった。最近は雑草が生い茂っていることもあって、その姿を見るのが困難になったせいだろうか、そんなことを思いながら、昨夜などは家人にそのことについて話したら、もう大きくなってどこかに飛んで行ってしまったのではないの、と言われたのだが、雛はまだ飛べるほど成長していないようだ。それに、前述したように、この水路は上流にも下流にも結構大きな落差があって、雛には超えるのが難しい。

こんなふうに思いながら、釈然としない気持ちで、今日もカルガモのいた水域を確認して歩いたのだが、水域のずっと下流のほうに彼らの一団を発見して、またもやうれしくなってしまった。上の写真がその様子をうつしたものだ。

彼らがここにとどりつくには、一メートル半もある落差(滝と言ってもよい)を飛び越えねばならない。雛たちは、それを飛び越えるまでに成長したのだろう。写真から見てわかるように、雛たちはもはや母親と変わらないほどの大きさに成長している。もっとも、図体だけは大きいものの、いまだに母親のあとをついてまわっている。ひと時たりともそばから離れない。

170602.karugamo24.jpg

これは、水路とため池を結ぶ連絡路だ。雛たちのいる場所の先に水門があって、それをくぐるとため池に出るのだが、用心深い彼らは、わずかに開いている水門を潜ろうとしない。もし潜る事が出来たら、両側に絶壁がせまった息苦しい環境から脱して、もっとひろびろとしたところで、のびのびと行動することができるのだが。それができるには、雛たちがもうすこし成長して、多少なりとも飛べるようになることが必要なのだろう。それはおそらく、半月ほど先のことだ。





コメントする

アーカイブ