なめこおろしそばを食う

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先日豊穣たる熟女の皆さんと佐倉の街を散策した時、摩賀多神社のとなりのそば屋に入って三味そばというのを食った。とろろそば、いくらそば、てんぷらそばからなっていて、それぞれめんつゆに具を添えてそばをくうという趣向だった。そのうちとろろとてんぷらはなんということもない取り合わせだったが、いくらというのがめずらしいので、あのサケの卵の筋子をそばといっしょに食わせるのかと思ったところが、さにはあらず、なめこをそばに絡めて食うというものだった。なめこの形がいくらに似ているということだろうか。

そのなめこそばの味がなかなか良かったので、小生はその後自分でなめこをそばに沿えて食う癖がついたのだった。これはつけそばで食ってもうまいし、かけそばで食ってもうまい。

ところで今日は、このなめこに大根おろしを添えたら一層うまくなるという話をどこかから聞いて、早速実践してみることとした。なんのことはない。味付けしたなめこと大根おろしを大きめの器に盛って、その上からめんつゆをかけ、更にねぎのみじん切りとわさびを加えた汁に、ゆでたての蕎麦をつけて食うだけだ。

ところがこれがやけにうまい。なめこの甘さに大根おろしの辛さがうちとけ、何とも言えない風味を醸し出す。いくらでも入りそうである。大根おろしは食欲を増進する作用があり、また酢ともよく合うので、うどんにはもってこいなのだが、こうしてなめこおろしそばにして食うのも悪くない。

今年の夏の楽しみが、これでもう一つ増えたわけである。





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