一杯やりながら万全を期す:安倍政権党の根性強靭な面々

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上の写真は目下SNSなどを通じて日本中津々浦々まで出回っているので、それをここで引用したからといって、著作権侵害などとわめきたてないで欲しい。この写真は、今回の西日本大水害がおしせまる中で、安倍政権党の人々が赤坂自民亭と銘打ったところで催した宴会の一こまだ。写したのは安倍晋三総理の腹心政治家。いかにも楽しそうな面々の表情だが、これを見た日本中の良識ある人々が、国民が大水害で苦しんでいる最中に、酒を飲みながら騒いでいたとはけしからぬと批判を寄せて、これをSNSにアップした件の政治のサイトは炎上したそうだ。

ところが批判された安倍政権党の面々は、どこ吹く風と言った様子で、いっこうに反省している様子がない。某官房長官などはこの会合における安倍晋三総理の挙動を擁護して、宴会の最中でも災害対策には万全を期していたという旨のことを言ったそうだ。たしかに、酒を飲むことと、災害対策に万全を期すこととは両立しないわけではなく、安倍晋三総理らが酒を飲んでいたからと言って、災害対策に手を抜いたとは、俄には言えないだろう。筆者にしても、役人としての現役時代に災害対策を担当した際には、一杯やりながら陣頭指揮にあたったこともある。だから、安倍信三総理らが赤坂自民亭なるところで、西日本大水害を前にして酒を飲んでいたこと自体を責める気はない。

しかし、災害対策に取り組みながら酒を飲むことと、それをあたかも手柄のようにして自慢し、はしゃぐこととはまた別の事だ。いくら酒を飲んでいい気持ちになったとしても、それは自分の士気を高める範囲にとどめ置いて、国民の皆さんに対しては、まじめな態度を装うのが政治家として普通のやり方ではないか。

にもかかわらず、安倍総理の腹心政治家が良識ある国民の眉をしかめさせ、あまつさえ小言を頂戴するに至ったのには、安倍政権のある種のおごりというか、国民を見下した姿勢が働いていると思わざるをえない。安部晋三総理は我が国政治史上最大級のスキャンダルといわれるものを、いくつも危なげなく乗り切ったし、憲法違反と言われる法案も大方の批判を無視する形で成立させてきた。そんなことから、いまの安倍政権は向かう所敵なしといった勢いである。その勢いにまかせて、国民の眼の前で自分たちのやりたい放題のことをやって一向にわびるところがない。

まあ、これは国民が許しているという面もあるから、安倍政権ばかりを責めるのは片手落ちというものかもしれない。どこの国でも、政治家は国民の資質以上には出られないものだし、国民は自分の身の丈に合った政治家しか持てないということだ。こういう政治風土の中で、安倍晋三総理自身と彼を支える政治家たちは、強靭な根性で強靭な国土作りに邁進しているということなのだろう。

それにしても、日本列島を取り巻く気象の異変は気味が悪いほどだ。何十年かぶりの気象以上という表現が毎年のように飛び交っているし、その言葉が白々しく思えないほどに災害の規模は毎年大きくなる。この調子だと、すでに老人である筆者なども、日本が気象異変で亡びかねないさまを見ることになるかもしれない。





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