ウラジーミルの聖母:ロシア正教のイコン

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「ウラジーミルの聖母」のイコンは、1131年にコンスタンチノープルからキエフに運ばれ、次いでウラジーミルに移されてウスペンスキー大聖堂に安置された。キプチャク汗国を創始したバトウ・ハーンのモンゴル軍が1237年にウラジーミルの街を略奪した時には、彼らはこの像を飾っていたリザを持ち去ったが、イコンそのものには手をつけなかった。

1395年には、モンゴル軍の攻撃に直面したモスクワ大公ヴァシーリー一世が、この像をモスクワに疎開させ、以後モスクワ・クレムリン内のウスペンスキー大聖堂に安置された。

このイコンは、モンゴル軍との戦いを始め、ロシアの度重なる戦争において、つねにロシア軍のために奇跡を起こし続けたとされ、ロシア人の深い崇敬を集めている。現在はトレチャコフ美術館で保存されている。







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