日頃NYTをフェイク・ニュースだといって攻撃しているトランプが、今回は史上最大級といってよい攻撃を、ツイッター上でNYTに加えた。その鼻息は荒い。NYTは、自分を侮辱したかどで、自分に対して二度目の謝罪をすることになる。それは生半可なものではない、我が前で膝を屈して、我が慈悲を乞わねばならない、というものだった。
トランプのこの気違いめいた反応を引き出したのは、日頃トランプを批判しているポール・クルーグマンだ。クルーグマンは、今回のモラー・レポートに関連してトランプを強く批判し、トランプは国を裏切ったのであり、またGOPは国を富裕層に安売りしていると書いた。それがトランプの逆鱗に触れたわけだ。トランプは、自分が被害者のように装い、クルーグマンの言動をヘイトクライムであるかのごとく言い張っているというわけだ。
トランプが、自分に対して批判的なメディアをフェイク・ニュースといって攻撃していることは周知のことで、いまさらめずらしくもないが、今回は、その攻撃に異様なところがあり、そこにトランプのあせりを見る見方もあるようだ。トランプはNYTに二度目の謝罪をしろと脅したが、NYTはトランプに謝罪したことはないそうだ。
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