
アレクサンドロス死後、東アジアから北アフリカにかけていくつかの王朝ができたが、なかでも小アジアにあったペルガモンはもっとも栄えた王朝だった。この王朝では、ギリシャの文化と東アジアの富とが結びついて、豪華絢爛な美術がもたらされた。ペルガモン神殿は、それをもっともよく表現している遺跡だ。
この遺跡は、ドイツのベルリンで修復され、現在ペルガモン美術館として公開されている。内部には、ゼウス神殿をそのままに復元したものが収められており、そこを訪れたものは、いながらにして神殿の内部の雰囲気を味わうことができる。
上の写真は、ゼウス神殿の大祭壇部分。広い階段を上った所に祭壇があり、また階段の両側には、基底に彫刻を施した列柱が立てられている。

これは、ゼウス神殿の玄関口。列柱はギリシャ風だが、全体の雰囲気はアジアらしさも感じさせる。
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