新型コロナが世界経済を直撃

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新型コロナウィルスが世界中に蔓延する事態に発展している。感染者は十万人を超え、また死者は四千人に達したということだ。この事態を前にして、WHOの事務局長はパンデミックが現実味を帯びてきたと言っている。パンデミックの定義はかならずしも明確ではないらしいが、疫病の威力はともかく、世界中広い範囲で起きていることが要件となるようだ。今のコロナウィルスの状況は、その要件を満たしつつあるということらしい。

新型コロナの猛威は、各国の人びとの移動制限を促し、それが経済活動を冷え込ませている。経済活動の目安は株価だが、これが世界的な下落傾向を見せている。日本も例外ではなく、一時期二万四千円を超えた東京市場では、一万九千円割れまで引き起こした。下落は今後も続く可能性が強い。このまま下落し続けると、リーマンショック以来の大暴落が再現しかねず、日本経済はまたもや深刻な事態に追い込まれるだろう。

アメリカの株価もドラスティックな下落を示した。これには政治的な背景がありそうだ。世界の指導者の中で、トランプだけはコロナウィルスへの危機感を抱いていない。アメリカ国内で多少の死者が出たくらいで大騒ぎするなと言っている。また支持者を集めた会合では、コロナウィルスの感染者が出たことが確認されたが、トランプはそれを軽視し、今後も支持者の集会を続けるつもりだという。これは世界の指導者の中では特異な対応だといえよう。

アメリカの株価が劇的に下落したのは、そうしたトランプの指導者としての資質に市場が嫌気を示したという面もあるだろう。こんな愚か者が政治の舵を握っている限り、アメリカ経済に明るい未来はない。そう投資家たちが踏んで、危険回避から株を売り抜けていると指摘できよう。





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