コロナ治療薬をめぐる米中対立

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世界を騒がせているコロナウィルスは、米中の対立をも激化させている。トランプがこれをチャイナウィルスと言って、中国の責任を強調すれば、中国は中国で、米軍が持ち込んだ陰謀の疑いがあると反撃する。その様子は第三者の目には異様に映る。コロナを政争の手段にするのは許されない。

コロナの治療薬についても米中が激突している。トランプが、マラリアの治療薬として開発されたクロロキンを推奨すると、中国は副作用が大きすぎて治療には使えないと反撃する。中国は、クロロキンを含んだ複数の薬品を実験したところ、目下もっとも治療効果が高いのは日本で開発されたアビガンだと言っている。

コロナをめぐっては、諸国が対立しあうのではなく、協力して解決することが求められている。クロロキンとアビガンを含む様々な薬品について、各国が協力して研究を進めれば、ことは科学的に解明されるはずだ。政治的に解決する筋合いのものではない。

小生は目下、アビガンの治療効果が高いとする中国の科学者の意見に注目している。この薬は日本で開発したのだから、日本からも積極的に技術協力をし、一刻も早く治療体制を確立したうえで、それを世界規模で広めていってほしいと考えている。トランプがアメリカファーストへ誘導するような筋合いのことではない。

(注)クロロキンは毒性が強く、わずかな量で死ぬことから、自殺用に使われているそうである。





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