トランプをホワイトハウスから叩き出す方法

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トランプが、この11月の大統領選挙で敗れた場合にも、何かと理屈をつけて選挙結果を認めず、ホワイトハウスに居座り続けるという意向を、色々な機会に言明していることから、その可能性が現実味を帯びてきた。そこで、そうなった場合、事態はどのように展開していくのか、各方面でシミュレーションが始まっている。

一番深刻に受け止めているのは民主党だ。バイデンが勝っても、トランプがそれを認めず、選挙結果そのものの無効を理由に、ホワイトハウスに居座り続ける可能性はある。これに対して民主党は選挙の有効性と、バイデンの勝利を宣言して、トランプをホワイトハウスから叩き出す動きに出るだろうと思われる。じっさい民主党の指導部は、そうなったらトランプを煙でいぶしだすと言っている。

近日迄大統領だった人間を煙でいぶしだすというのは、おだやかな話ではないが、問題の本質は、トランプを追い出す方法ではなく、その法的な根拠だ。それが明らかでないと、ただの権力争いになってしまう。やはり、法に基づいて事態を整理し、それを実現するための手段として、トランプをホワイトハウスから叩き出す方法を考えるべきだろう。

合衆国憲法は、大統領の選出について定めており、それにもとづいて大統領選挙が行われて来たし、今回も行われるはずである。選挙をするにあたっては、一定のルールがあるはずで、トランプもバイデンも、そのルールに従って選挙の洗礼を受けねばならない。ところが、そのルールが気に入らないから、その結果には従わないというのは、理屈になっていない。ただの言いがかりである。言いがかりをもとに、選挙結果に従わないというのは、合衆国憲法の理念に反しており、従ってクーデタのようなものだ、クーデタで権力を把握しようというのは、国家への反逆にほかならない。

以上を踏まえて、トランプがホワイトハウスに居座ろうという動きを見せた時には、かれを国家への反逆の罪で告発し、法秩序を回復するという名目で、彼をホワイトハウスから、実力で叩き出す方策を考えておくべきだろう。





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