強姦されて黙っていない:TIMEが影響ある100人に伊藤詩織女史を選ぶ

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米紙TIMEが2020年の最も影響力ある100人の一人に伊藤詩織女史を選んだ。パイオニアの部で選ばれた彼女は、日本でいままで強姦されても泣き寝入りしていた女性たちとは違って、強姦されても黙っていないと声を上げ、心無い連中の誹謗中傷を乗り越えて、女性の権利擁護に尽くしたことが評価された。

雑誌に推薦分を書いたのは、日本のフェミニストを代表する社会学者上野千鶴子女史だから、その文章にはやや誇張も含まれているが、伊藤詩織女史が、日本の女性たちを勇気づけたのは間違いない。彼女の姿勢に励まされて、女性たちのフラワーデモが起きたことは、その影響力の強さを物語っている。

彼女を強姦した男は、権力とのつながりを自慢にしており、そのつながりが功を奏したか、刑事訴追は免れたものの、民事裁判では伊藤詩織女史の全面勝利となった。男はそれでも自分の非をみとめず、伊藤詩織女史を嘘つき呼ばわりしている。その態度は、女性を強姦して裁判所に引き出されたこの国の男たちが、異口同音に言ってきたことだ。

なおTIMEは、同じタイトルのアイコン部門で、人種差別に抗議の声を上げた大坂なおみ選手を選んでいる。





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