国民は自宅で見殺しにされようとしている:宝島社が新聞広告でコロナ対策を批判

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「国民は、自宅で見殺しにされようとしている」と大書した二面打ち抜きの新聞広告を、出版社の宝島社が、読売、朝日、日経の三紙に掲載した。画面右上には「緊急事態」とあり、薄汚れたぬいぐるみのクマが仰向けに転がったそばに、コロナウィルスと思われる不気味な物質が忍び寄っている。

ときあたかも、自民党総裁選の真っ最中。コロナ対策に直接の責任をもつ政治家をはじめ四人の政治家が立候補して、メディアに露出しては、好き勝手なことをしゃべり散らしている。そんな自民党のうかれ騒ぎに水を浴びせた形だ。じっさい、今は総裁選にうつつを抜かしている場合ではないだろう。それなのに、国民に対する政治責任を放り出して、権力闘争に明け暮れている自民党は、じつに自分勝手だと思う。

そんな自民党を、この広告はきびしく批判し、多少は責任意識を持ってもらいたいという願いを訴えたものと受け取ることができる。

広告の文章は次のように続く。「今もひとりで亡くなっている人がいる。涙が出る。怒りと悲しみでいっぱいになる。この国はいつから、こんなことになってしまったのか。命は自分で守るしかないのか」

四人の候補者諸君には、少しはこの切実な訴えを受け止めてもらいたいものだ。





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