バイデンが夢想するアングロサクノンの世界支配

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米英豪の三カ国が新たな防衛協力AUKUSを結び、その目玉政策として米英が豪に原潜の技術供与(原潜の売却を含む)をすることになった。それに伴い、豪はフランスとの間に結んでいた原潜購入契約を一方的に破棄した。これにフランスが激怒し、米豪から大使を呼び戻す事態に及び、今回の米豪の措置は世界の安全保障に深刻な影響を及ぼすと警告した。

事態がこじれると、NATOの主要メンバーであるフランスと米英との間に深刻な亀裂が生じる恐れがある。そうなれば、もっとも喜ぶのはロシアと中国だ。NATOと米国との間で隙間が生じればロシアへの風当たりが弱くなるし、中国包囲網にも綻びが出るから。

AUKUSを仕掛けたのはイギリスのジョンソンらしい。ジョンソンはEU離脱に伴うさまざまな悪影響を、アメリカや英語圏諸国との関係を強化することで繕おうとしており、その一環として、今回のAUKUSが計画されたようだ。バイデンがそれに乗った(あるいは乗せられた)ということだが、どういうつもりで乗ったのか。

バイデンの最大の目的は、白色人種国家群による中国への対抗だ。21世紀の十字軍というべきこの計画は、人種戦争といってもよい。それには白色人種国家をすべて動員することが望ましいはずだが、バイデンはどういうわけか、フランスの利害を無視してまで、アングロサクソン国家の利益を優先した。どうやらかれは、アングロサクソンこそが世界を支配する主人であるべきであり、フランス以下非アングロサクソンの白人国家は、そのハシタメとして働くべきだと思っているフシがある。

そう思うのはバイデンの勝手かもしれないが、それでは白人国家の間で深刻な亀裂が生じ、中国包囲網やロシアへの強力な圧力は成り立たないだろう。バイデンはあきらかに、間違った外交的選択をしている。おそらくそれは、彼の噂される認知症が原因なのだろう。彼は、アングロサクソンが世界を支配しつつあるという内容の白昼夢を見ているのかもしれない。

それにしても、ボケ老人の白昼夢に世界中が振り回されるというのは、どうみても健全なことではない。





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