コイズミ流脱原発メッセージの政治的効果

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小泉純一郎元首相の脱原発に向けたメッセージが政治的な波紋を広げている。昨日(11月12日)は日本記者クラブで会見し、一時間かけて脱原発の必要性を訴えた。単に訴えるだけではなく、安倍首相に向けて原発「即ゼロ」を決断するように呼びかけた。首相が決断すればできる、できることはやればよい、と言うスタンスだ。

これに対して安倍首相の周辺では、迷惑そうな反応は見せながらも、相手にしない姿勢を取っているが、中には石破幹事長のように、小泉発言に理解を示す者もあらわれて、自民党の中にも一定の波紋を投げかけているようだ。

安倍政権はこれまで、原発政策についての国民的議論を避ける形で、なしくずしの原発回帰を図ってきた。それに対して6割もの国民が批判的な意見を持ちながら、それを安倍政権の政策運営に反映させられずにいた。

こうした状況の中で、小泉氏のメッセージ発信は、少なくとも原発についての議論を深めようとする動きを勇気づけるものだ。なし崩しに進められるような事態を、国民はやはり許してはならない。小泉氏の「コイズミ流」のやり方をも包み込むかたちで、原発政策についての国民的な議論を深める動きを盛り上げることが必要だ。








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