アベポリティクスの是非を争点に

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安倍晋三総理が衆議院を解散したことを巡って、様々な論説が行き交っている。そのほとんどは、今回の解散には大儀らしいものが見られず、ただひとつ見られるのは、まだ勝てるうちに勝って、すこしでも長期政権につなげようとする安倍総理の政治的打算ばかりだ、といったものだ。

衆議院の任期はまだ半分以上残っているし、衆議院には憲法違反の定数配置を是正する義務があるにかかわらず、いま解散するのは、大義がないばかりか、責任放棄の無責任解散だとする厳しい見方もある。

そんななかで、いまのところ安倍政権に不利に働く事情が少ないだけに、与党は安倍総理の思惑どおり勝利するだろうとする見方が圧倒的だ。

しかし、争点がまったくないわけでもなかろう。筆者などは、安倍政権の強引なやり方に日頃から危なさを感じており、この調子でこんな政治が続いていくと、日本の未来はかなり危ないと思っている。そういう意味では、今度の選挙は安倍政治への信認の意味をもたせられるのではないか。

今のままで安倍政権を続けさせるか、それとも安倍政治に不信任を突き付けて、多少は反省させるべきなのか。有権者はよく判断して投票した方がよい。

こうした意味から、筆者は今回の選挙を、アベポリティクスの是非を問うものだと位置付けたい。アベポリティクスとは、安倍政治の危ない側面に着目して筆者が考え付いた言葉だ。

重ねていうが、有権者は安倍政治を信認するかしないかの意思表示を込めて投票すべきだ。棄権は最低の選択と言わねばならない。棄権は結果的に信任につながる。安倍政治への対抗勢力で支持できる政党がいないという人たちには、自分にとって最も嫌悪感の少ない政党を選ぶようにしたらよい。要するに、安倍政治を信任するかしないのかを、明確に意思表示することが肝要だ。







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