ルーブルの下落が止まらない

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先稿「ルーブル危機とロシア経済」において、最近のルーブルの下落について言及したが、下落はその後も一向に止まらないばかりか、むしろ拍車がかかったように、ついにドルあたり79ルーブル近くまで下落した。年初の相場32ルーブルに対して、実に半値以下に下落したということだ。

ロシアの通貨当局は、政策金利を17パーセントに引き上げるなど、懸命なルーブル防衛策を講じているが、一向に利き目がない。今の所、ルーブルの外貨への両替を禁止するなどの強権的な手段までは使っていないが、もはや時間の問題だろう。ルーブルの防衛に失敗すれば、ロシア経済が泥沼の状況にはまるのは必然だ。

問題は、ルーブル危機がロシア経済を超えて、世界に悪影響をもたらすことだ。その悪影響が、低迷しているヨーロッパ経済を更に冷え込ませ、世界的な規模で不況が再現されるようでは剣呑なことといわねばならない。









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