子連れのカルガモがやって来た

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先日、筆者の家の近くにある長津川調整池公園で一冬を過ごした鴨が、桜の花が散るのを見届けて、北の方へ去っていったことを紹介したが、今日(五月五日)、いつものようにその公園を散歩していたら、いきなり三羽の鴨がけたたましい声を上げながら、小生の目の前を飛んで横切った。三羽のうち一羽は、そのまま目先の溜池に下りて行ったが、残りの二羽は反対方向へ向きを変えて飛び去った。その姿を見た筆者は、飛び去った鴨の一部が舞い戻ったかと思って、それにしても変な話だと思いつつ、散歩を続けた。

調整池の土手を一周して別の水路に近づくと、水面に鴨の雛が固まって浮いているのが見える。眼を凝らして見ていたら、その付近に親の姿が見えた。よく見ると、マガモではなくカルガモだ。マガモよりひと周り大きく、動作も獰猛な感じだ。雛を数えると八羽いる。どうやらこのあたりで返したものと見える。今までこの調整池でカルガモをみたことがなかったので、これは迷い込んできた親子かもしれない。片親しかいないのは恐らくメスのほうで、オスはハンティングに出かけたものか。いずれにせよ、小さな雛を見て、筆者はすっかりうれしくなってしまった。

もう一周してもとの場所に戻って来ると、今度はさっきの親子の他に一対のペアがいる。先ほど見かけた鴨の一部かもしれない。こちらの方は、仲が良いと見えて、互いに嘴をこすりあったりして、愛情の交換らしい仕草をしている。鴨の一族は夫婦仲が好いので知られているが、カルガモも例外ではないらしい。

しばらく彼らの様子を上から見下ろしていたが、カルガモは恐れる様子がない。マガモは人間が近づくと恐れて飛び去るものだが、このカルガモは人間を天敵とは見なしていないようだ。

この親子はこの先、雛が飛べるようになるまで、しばらくここに浮かんでいることだろう。その間、筆者にも散歩の楽しみが加わるわけだ。マガモが抜けてあいた穴を、カルガモが埋めてくれるのがうれしい。





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