紅梅図:狩野山楽

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これも、大覚寺宸殿を飾る襖絵で、八面からなる。上の写真は、その右半分にあたる。梅の大木から、枝が縦横に延び、鮮やかな紅梅の花を咲かせている。梅の上部が途切れているのは、霞がかかっているためである。

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これは先の部分の左手に続く部分。上下に金で表現された霞がかかり、その合間から岩組や池がのぞいている。岩組の上には小禽が二羽とまり、池には鴨らしき鳥が描かれている。

全体として、スケールの大きさを感じさせ、桃山時代の障屏画を代表する作品となりえている。(紙本金地着色 各184×99㎝ 元和六年(1620)頃 重文)






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