動物の皮を剥ぐな!

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この写真は、英紙ガーディアンに載っていたもの。ショッキングな映像が印象的だったので、引用した次第。全裸の男女が重なりあうようにして横たわっている。この人たちはこれを通じて、皮を剥がれた動物をイメージしてもらいたいのだそうだ。そう言われれば、人間の裸体に血のこびりついた様子が、皮を剥がれた動物、たとえば鶏やウサギを連想させる。

この人たちはイギリスの動物愛護団体に属する人たちだそうだ。イギリス人の動物愛護精神は世界的に知られているから、こういう映像を見せられると、さもありなんと思わせられる。隣のフランスには、アヒルを愛する人たちがいて、人間がグルメ目的でアヒルを肥らせることに抗議しているともいう。どちらも結構なことだが、皮を剥がれるような残酷な目に遭っているのは、動物だけではない。人間だってそんな目に遭っている人たちは、世界中にいくらでもいる。

今回、ミャンマーのスーチーさんが、ロヒンギャ問題で国際司法裁判所に出頭するそうだが、ミャンマーでロヒンギャと呼ばれる人々が虐殺されたことはよく知られている。それをどういうわけか、いままで虐殺を否定して来たスーチーさんが、弁明するということらしい。あらためて虐殺を否定するのか、それとも認めた上で正当化するのか、関心を引くところだ。

ミャンマー以外にも、人間が虐殺されている例は、世界中至るところに見られる。ユダヤ人によるパレスチナ人の虐殺はホロコーストといってもよいし、そのほか、中国におけるウィグル人の虐殺、アフリカにおける部族同士の殺し合いといった具合に、21世紀になっても、人間どもはお互いに殺しあうことから抜け出せていない。

そんな状況だから、この写真からは、動物の皮を剥ぐなというメッセージと並んで、人間の皮を剥ぐな(虐殺するな)というようなメッセージも読み取れてしまう小生は、すこし考えすぎだろうか。





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