トランプの対イラン攻撃は自身の弾劾への牽制か?

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トランプの命令で、米軍がイラン軍の将軍を殺害したことで、一気に緊張が高まっている。全面戦争に発展する可能性さえ指摘されている。トランプはこの時期になぜ、このような冒険をしたのか。色々な臆説が流れているが、中には、トランプは自身に対する弾劾裁判から、国民の目をそらせようとして、この挙に及んだとする説もある。小生も、ありうることだと思う。

今回の弾劾騒ぎのきっかけになったのも、トランプの利己的な行動だ。トランプは自分自身の利己的な動機にもとづいてアメリカ外交を利用したとして弾劾されたわけだ。今回も自分自身の利己的な動機から戦争を利用したとしても不思議ではない。戦争になれば、弾劾裁判どころの騒ぎではなくなるし、かりに全面戦争にならなくても、アメリカ国民の関心は戦争の可能性に引き付けられるだろう。トランプにとっては都合のよい状態になるわけだ。

こうしたトランプのやり方について、いまのアメリカでは制止力が全く働いていない。共和党は全面的にトランプの手下と化しているし、批判勢力の声は小さくなりがちだ。こういう状態はアメリカの歴史上かつてなかったことで、いまやトランプは事実上の独裁者だ。その独裁者が、アメリカを自分の私有財産のように見做して、勝手な行動をしているというふうに映る。

トランプがイランに対して強硬な背景にはイスラエルの存在があると考えられる。イスラエルはイランのいまの政権をつぶしたいと考えている。国防上の理由からだ。だがなかなか思うようにはいかない。そこでトランプがイスラエルにかわって対イラン強硬策を進めているというのが、実際のところだと思う。いまや世界は、むき出しの暴力だけがものをいう、殺風景な風景に覆われてしまったようだ。





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