土用の丑の日に何故うなぎを食うか

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今日7月27日は土用の丑の日だ。夏の土用の丑にあたる日は、昔からウナギが出て来るのが日本の食卓のならいだったが、この日の我が家の食卓にもうなぎの蒲焼が出て来た。うなぎの蒲焼は小生の大好物なので、大いに楽しみながら食った次第。若い頃には、頻繁にうなぎを食ったものだが、最近は値が上がったこともあり、そう頻繁には食えなくなった。だから夏の土用の丑の日くらい、腹いっぱい食いたいものだと思う。

ところで日本人は、何故、またいつごろから夏の土用の丑にうなぎを食うようになったか。たしかなことはわからないようだが、万葉の時代から夏にうなぎを食っていたことは、大伴家持の次の歌から明らかである。
  石麻呂に吾もの申す夏痩せによしといふものぞむなぎとり召せ
これは、うなぎが夏痩せによくきくから是非喰いなさいとすすめている歌だが、この歌を通じて、万葉の時代の日本人は、夏バテ対策としてうなぎを食っていたことがわかる。

うなぎが夏バテ対策の決め手と意識されていたのは、やはりその栄養価のためだろう。うなぎは非常に栄養に富んでおり、しかもビタミンAが豊富で、目の養生にも効き目がある。小生にはやや鳥目の傾向があるが、それは子供の頃にうなぎの食い方が足りなかったせいだろうと怪しんでいる。

ともあれ、近年はうなぎがすっかり高値になって、いまや高級食材の仲間入りだ。小生が現役の頃は、昼飯にうなぎを食っても千円台の前半でことが足りたが、最近は三千円台半ばから、場合によっては四千円も取られるという。資源が枯渇しているあおりだというが、その資源回復の見込みが立たなければ、遠からずうなぎを食うことが出来なくなる日が来そうな気がする。うなぎは世界中で食われているので、世界中の国々が協力しあって資源保護する必要があろう。





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