トランプがQAnonのメッセージを頻繁にリツイート

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QAnonとその支持者たちのSNS上のメッセージに対して、最近トランプが頻繁にリツイートをしていることが話題になっている。QAnonというのは、2017年10月以降登場したSNSアカウントのことで、極右の立場からトランプを応援し、トランプの批判者を集中攻撃しているものだ。その極端でかつ暴力的な傾向から、FBIも「国内テロ組織」としてマークしているという。そんなものを何故トランプがリツイートして応援するのか。

QAnonの目的が何かは明確ではないが、とりあえずはトランプの再選を支持し、それを阻止しようとする勢力に打撃を与えようとしているようだ。そこがトランプには気に入ったのだろう。彼らの主張を拡散すれば、自分にとっては都合がよいと考えたのだと思う。

だが、QAnonの主張は、かなり危険なものだ。白人至上主義的で不寛容なその主張は、ナチスを思い起こさせる。彼らのことをファシストと呼ぶ批判者もいる。下から人種差別的で暴力的でかつ根拠のない言説をまき散らしているところから、草の根ファシズムだと指摘するものもいる。こういう連中が広範に登場してきた最近のアメリカを称して、ワイマール末期のドイツに似てきていると評する意見もある。

こういう動きがもっと広範に広まれば、アメリカがワイマール末期のドイツにいよいよ似てゆくだろうことは十分に予想できる。トランプがそうした動きの先頭に立っているわけだから、トランプが再選されれば、ワイマールの悪夢が現実化しないとも限らない。

小生はアメリカの国内事情に深入りするつもりはなく、トランプが再選されても、それがアメリカの国内問題にとどまるならば、別に気にすることもないと考えていた。しかし、トランプのアメリカがヒトラーのドイツのような狂気に陥るのは、やはり見過ごせない。最近は、トランプは再選させるべきではないと考えるようになった。といって小生にできることはほとんどないのではあるが。

(参考)Trump Throws Fresh Fuel on Dangerous QAnon Conspiracy Theory By Will Sommer:Daily Beast





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