安倍総理に反逆したら、検察も裁判官もつながるのかな:籠池泰典に実刑判決

| コメント(0)
標記の言葉は実刑五年の判決を受けて、籠池泰典が発した言葉だ。籠池がこのように言う気持ちはわからないでもない。世間を大騒がせしたいわゆる森友問題では、不可解なことがあまりにも多く、また籠池一人の問題には止まらないところを、籠池一人がすべての責任を負わされて有罪判決を受けたと思われないでもないからだ。籠池は今回の判決を、安倍総理に反逆したことへのしっぺ返しとして感じたようだ。

籠池が問われたのは、工事費の水増しとか、教員数の割り増し申告が詐欺罪にあたるということだった。たしかに、それらが事実としたら、籠池は悪いことをしたことになり、罪を問われるのは当然のことだ。しかし、この問題は、ほかにもさまざまな疑惑を抱えている。むしろそういう疑惑のほうが、国民としては重大なことと思われるはずだ。それらが全く闇に葬られ、籠池一人が詐欺で実刑を受けたわけだ。

籠池が詐欺を働いたとしたら、その籠池に土地代金の割引をしてやった役人たちは、どう受け取ったらいいのか。籠池自身は、国に特別の忖度をしてもらったと言っているから、もしそうだとしたら、忖度した役人は、国の財政に不当な損害を与えたということになる。知っててやったとすれば、極めて悪質だ。忖度した役人には、当然忖度させた人間がいるわけで、その人間も責任は免れない。ところが今の日本では、そういう常識が通用しない。

今の日本では、安倍総理の意向は絶大で、それに逆らうものはいないばかりか、安倍総理にとって不都合なことは、なかったことにするという風潮が役人の世界にまかり通っている。今問題になっている桜を見る会をめぐるやり取りを見ても、安倍総理は言い訳ばかりしているが、いかにも見え透いた嘘に聞こえる。そういう嘘でも、今の日本ではおかしく思われない。実に不思議な光景を見せられているような気になるものだ。

ともあれ、籠池は、安倍総理の熱心な応援団だったにかかわらず、その安倍総理を窮地に追い込むようにしたことを咎められて、今回の実刑判決をもらったのだと、これは誰もがそう思うのではないか。





コメントする

アーカイブ