トランピデミックが地球を猛襲する?

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新型コロナウィルス騒ぎが拡大する一方で、アメリカが最も多い感染者を出すに至った。おそらくその勢いは止まらず、今後感染者と死者の爆発的な増加が予想される。その原因は外でもない、アメリカ大統領のトランプが、この問題を甘く見て、それへの対応を未だに真面目に考えていないことにある。先日もテレビインタビューの中で、4月の12日にはすべてが解決されていると言うような発言をしたが、その根拠を問われると、そうなればいいからだというような、全くのナンセンスを言ってはばからない。そんなわけだから、アメリカはいまや絶望的な状況にあると、まともなメディアはみな深刻に受け止めている。

雑誌ニューヨーカーの電子版に載った次の記事は、そうしたメディア界の総意のようなものを語っているように見える。これを読むと、トランプがいかにアメリカを、そして全世界を深刻な危難に陥れているか、よく見えて来る。この危難をWHOは「パンデミック」と呼んだが、いまやその中心(Epicenter)にいるのはトランプだ。それをトランピデミックというほかはない。The Trump O'Clock Follies:The President's mendacious nightly press briefings on the coronavirus will go down in history for their monumental flimflammery. By Susan B. Glasser

トランプは目下毎日のように記者会見を開いては、自分がいかに有能な大統領か、国民に向って強調している。だが、トランプの言うことは支離滅裂で、まともな頭の持ち主なら、誰も信用しないていのものだ。ところが不思議なことに、アメリカ人の半数に近い部分がトランプの言い分を鵜呑みにしているのだという。だからこのエピデミックをトランプ一人のせいにするわけにはいかないかもしれない。アメリカ人の多くがトランプを信用しているおかげで、エピデミックは終息する見込みがないのである。なぜこんなことが起るのか。記事はその点は分析していないが、アメリカ人がある種の集団狂気に陥っていると思っているようである。

トランプが毎日開く記者会見には、まともなメディア、たとえばニューヨークタイムズとかワシントンポストは記者を派遣していないそうだ。派遣しても有益な情報は得られないし、新型コロナに感染するリスクも大きいというのがその理由である。これでは笑い話にもならない。あるいはトランプは笑い話の裸の王様だ。そのトランプにも言い分はあるようである。普通のインフルエンザでも三万数千人の死者が出ているのに、新型コロナを必要以上に怖れるのはナンセンスだ、ましてそのことで経済が停滞するのはもっと馬鹿げている。多少の人間が死ぬことを理由に、アメリカの経済を停滞させることは許されない。そう考えるトランプにも、全く理がないとは言えない。しかしそのことで、地球全体をウィルスが猛襲し、パンデミックが全面的パニックに発展するのは見逃せない。ここはトランプへの批判を強め、アメリカ人を正気に戻らせる必要がある。





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アメリカ発の世界恐慌とパンデミックになるのでは?
弊社も昨日27日金曜日から黒岩県知事の要請を受けて、原則在宅勤務要請が出ており、メール中心での業務が開始されています。散人さんの心配の通り世界はどこまで爆発的流行になるのか、全く予断を許しません。東京も連日感染者が急増しており、首都封鎖も現実が近いのではという心配になります。こんな状況なので、通常のブログサイトにのんびりとコメントする気も起きません。

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