日本とウクライナ

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プーチンのウクライナ侵略に対して、世界中の大部分が激しい非難をしている。この非難に日本政府も加わり、プーチンに対して主権国の侵略をやめよと言うのは理にかなっている。しかし、プーチン憎しのあまり、ウクライナに対して過剰な肩入れをしているのはどうか。政府とは別の次元で、ウクライナに対して支持を表明し、中にはウクライナの募集する外国人傭兵に応募したいという日本人もいる。こういう人たちは、日本とウクライナとの間の歴史的な遺産を十分わかっているのだろうか。

第二次大戦の終末期におけるどさくさ紛れに乗じて、ソ連が対日参戦して怒涛のように満州や北方領土に責め来たり、満州においては、民間の日本人が大量に虐殺される事態が生じた。そうした虐殺を行ったソ連兵の大部分はウクライナ人だという事実がある。ロシアは、こうした問題についていまだに責任を明確にしていないが、それは、あれはウクライナ人たちがやったことで、われわれロシア人ではないと思っているフシがある。

ウクライナに肩入れしている人たちは、こうした事情を十分承知したうえでやっているのだろうか。

ロシアとウクライナの間には、色々な歴史的いきさつがあったようである。今回の衝突も、もとはといえば、プーチンとゼレンスキーとの間の人間的な確執に発しているフシがある。プーチンはゼレンスキーをネオ・ナチといっているが、それは、事実認識というよりは、感情の吐露というべきものだ。政治を感情にまかせて行うのは危険きわまりない。一方ゼレンスキーのほうも、理性的な対応をしてきたようには見えない。かれはもともと道化役者の出で、一座の仲間とともに権力の舞台に立ち、プーチンまで道化扱いして、深甚な怒りをかったという事情がある。それが今回の事態に繋がったわけで、日本を含めて、第三者は、その道化芝居の観客にさせられているというわけだ。

ウクライナに味方して、傭兵の募集に応じたいと言っている人間については、日本政府は、ウクライナからの退避勧告を行っているという理由で、募集活動をしている在日ウクライナ大使館をけん制しているそうだが、本人が行きたいと言うのであれば、行かせてやればよい。だが、そういう連中に限って、捕虜になったりすると助けを求めるに違いないので、そういうことのないように、日本政府及び日本国民の皆様には一切ご迷惑をお掛けしません、と一筆誓約書を書かせたうえで送り出してやればよい。





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