樹幹が空洞になっても生き続ける梅

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例年通り佐倉にある菩提寺にお盆の墓参りをした際、参道の一角に、樹幹が空洞になった木を見つけた。近寄ってみると、根本近くから三つに分かれた幹のすべてに、大きな空洞ができている。樹木全体はそんなに大きくはないので、古木といえるほどの樹齢ではないと思うのだが、すでにこんなに空洞化が進んでしまっては、この先あまり長くはもたないのではないかと心配される。

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その横にある別の梅の木は、空洞化がもっと進んでいて、薄い皮だけで成り立っているように見える。にもかかわらず、二本の梅の木とも、枝葉は旺盛な勢いを示していて、にわかに枯れるようなことはないように思える。

小生は樹木のことには疎いので、ネットなどで調べたところ、樹木の幹が空洞化するのは、老化のほか病気が原因のこともあるそうだ。この二本の梅の木は、老化が進んでいるようには見えないので、病気が原因で空洞化してしまった可能性が高い。

空洞をそのまま放っておくと、枯れてしまう恐れがある。それを防ぐには空洞の直接的な原因である樹質の腐食を止めねばならない。空洞の表面にワックスを塗るなどして、腐食の原因となるような事態を抑制するというのが、もっともよく使われている手法だそうだ。

それにしても、この二本の梅は、幹の部分がほとんど空洞になり果てても、まだまだ元気に生き続けている。その生命力のたくましさに脱帽する次第だ。





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