満開にはまだ早い

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東京では桜が満開になったというので、小生の家の辺りではどうかなと思い、近所の長津川公園に出かけてみた。すると、写真のような光景が目に入って来た。これは、小生の家から来て最初に見える桜なのだが、ご覧のとおり八分咲きである。だが、これだけ咲いているのはここだけで、この反対側の方の、東北にあたる部分では、まだまだ二分咲きといった具合で、公園全体で百本ほどある桜を平均すると五分咲きといったところか。まだ満開にはほど遠い。

丁度一週間前に来た時には、蕾がまだ膨らんでいない状況だったので、それからすれば一段の進み具合といえよう。おそらくあと三・四日もすれば満開になるのではないか。そうしたら弁当持参で見に来るとしよう。

散策路に立ち止まって水路のほうを眺めていたら、隣にいた老婦人から声をかけられた。あそこに積んである泥はもしかしたら福島のものか、と言う。彼女の指さす方向を見ると、二年ほど前にこの水路を浚渫した泥を公園の一角に積んであるのだった。そのことを説明してやると、その女性は、福島の泥でなくてよかったわ、とさも安心した表情をした。

その安心した表情を見た小生は、なんとも返す言葉が見つからずに、そのまま離れ去ったのだったが、あんな泥を見てすくさま福島を連想し、しかもそのことで自分がさも脅威にさらされているような反応を示すというのは、いったいどのような神経の持ち主なのか、いささか無聊たる気持に陥るのであった。

ともあれ、水路にはもうマガモや白鷺の姿を見ることはない。あとしばらくすれば、カルガモの新しい親子が見られるかもしれない。





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