トランプの姪が叔父を痛烈に批判する暴露本を書く

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トランプの唯一の姪であるメアリー・L・トランプが、トランプを育てた家族の異常な人間関係と、トランプ自身の性格の異常さを批判する暴露本を出版するというので、アメリカでは目下大変な注目を浴びているという。著者メアリーは心理学者として知られ、彼女なりの心理学的な手法を用いて、トランプの性格の異常さを分析しているということらしい。トランプの異常さは、我々のような外国人にも伝わって来るので、いまさらという気がしないでもないが、批判の主体がトランプの唯一の姪とあって、それなりの迫力があるようである。

トランプは父親に溺愛されたようで、それが彼の独得の自尊心を養ったということらしい。その父親は、KKK(黒人殺戮組織)の熱心な支持者だったということが、最近暴かれたところだが、トランプの白人至上主義的心情は、父親譲りだったのだろう。もっともメアリーの本がそれについて詳細に触れているかどうかは、わからない。

メアリーが、トランプと父親との関係で強調しているのは、父親がアルツハイマーになったとたん、息子のトランプが父親を虐待するようになったということだ。この父子関係にとどまらず、トランプ一家には、まともな愛情関係はなかったらしい。トランプは人間性に対してシニカルだという印象を振りまいているが、それは彼自身の育った家族が、人間性とは無縁だったことの結果だったということのようだ。

トランプのエゴセントリックな性格については、かつてトランプの側近だったボルトンが、やはり暴露本の中で強調している。それによればトランプは、習近平に対して、自分の再選のために尽力してくれるよう懇願したということだ。これが本当なら、国家に対する悪質な裏切り行為であるというべきだ。

ボルトンの本の出版については、トランプは色々な理屈を弄して妨害工作をしている。メアリーの本についても、彼女との間の(不都合なことを暴露しないという内容の)契約を持ち出して、出版をやめさせようと画策しているという。






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