菅政権の最初の大仕事はスキャンダル処理

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かくも長い間続いた安倍政権は、大部分をスキャンダル処理に明け暮れ、腰を据えて政策を実現することはできなかった。特に政権後半期はひどく、スキャンダル処理に明け暮れたといってよいほどだ。その処理の仕方がうまかったのかどうか、安倍政権は何とか安泰をたもった。そして安倍総理が辞職した直後には、国民の間からごくろうさまといった声が聞えたくらいだ。

その安倍政権を継続することを唯一のスローガンとして登場した菅政権は、スキャンダルにも親和的と見えて、発足早々スキャンダル騒ぎに見舞われている。しかもその火付け役が菅首相自身とあっては、この政権の今後が思いいやられる。菅政権は、安倍政権以上にスキャンダルまみれになるのではないかとの疑念を抱かされるところだ。

今回のスキャンダルは、日本学術会議の人事をめぐるものだが、それへの菅首相自身の対応が、例によって上から目線で、国民を愚弄していると受け取られている。首相の意図自体色々問題を含んでいるが、国民の耳目を集めているのは、意図よりも態度のほうだ。問答無用で、唯我独尊的な態度は、さすがの安倍総理も顔負けするほどだ。

ともあれ、政権最初の大仕事がスキャンダル処理とあっては、この政権の今後が思いやられる。中央突破して陣営を整えられるのか、それともみずから起こした突風に吹き飛ばされて自爆するのか。いずれにしても国民は、これを他人ごととうけながさず、批判すべきは批判した方が身のためだと思う。漫画チックな眺めににやけている場合ではない。





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日本学術会議の学者が、実は学問の自由を侵害していたという事実が、今回の騒動で国民に明らかにされた。学術会議で6人の任命がされなかったという人事は赤旗新聞でスクープされ記事にされたようだ。どうして赤旗がスクープできたのだろうか。どうも学術会議のメンバーのなかに赤旗に投稿して称賛されている学者が多いらしい。菅政権は、この学術会議をこのままにしていては、日本の学問水準が低下し、世界に太刀打ちできなくなることを憂慮し、更には、中国に技術を盗まれないようにすべきと考えたのであろう。今回の学者のなかに、とても私には理解できない非常識な発言がなされており、学者の品性が疑われた。更に、問題を大きくし、まっとうな組織になるべく議論を深めてもらいたい。それにしても、このように問題が広がることを予測して、この人事を行ったとすれば、菅総理は大した人物だと思う。日本の将来を担うに相応しい人物かもしれない。

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