五輪のコロナ順延

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東京五輪まであと半年に迫った。だがコロナ騒ぎは終息するめどが立っていない。やっとワクチンが実用化されたが、世界中にいきわたるのは当分先のことだ。日本でも接種がいつ本格化できるか、(河野太郎大臣によれば)めどがたっていないという。そういう状態で、菅首相は五輪の開催に依然前のめりの有様だ。

菅首相は、コロナ禍に勝利した記念としてオリンピックを開催したいなどと言っているが、これでは勝利も何もないといわざるを得まい。こんな状態でオリンピックを開催すれば、後世に、コロナ禍を一層深刻化させて人類を滅亡の危機に追いやったと言われかねまい。

すでに海外のメディアでは、東京オリンピックの開催に懐疑的な意見が報道されているし、日本国民の大多数もこの夏の開催には否定的だ。そんな中でひとり菅政権のみがオリンピックに強いこだわりを見せているのはどういうわけか。

色々な意見がある中で、中止ではなく延期したらどうかというものもある。その場合に来年への延期は、さまざまな事情で実現がむつかしい。そこで2032年まで延期する案が出されているようだが、小生が思うには、現在スケジュール化されている三つのオリンピック、東京、パリ、ロサンゼルスをそれぞれ一期ずつ順延したらどうか。それにはパリとロサンゼルスの協力が必要だが、人類全体の共通の災厄であるコロナを前にして、互いに協力するというアイデアは賛同を得られやすいのではないか。

日本のオリンピック関係者の中には、無観客でもやりたいという人がいるようだが、無観客ではやる意味がないというべきである。やはり順延して、それぞれが万全の体制で実施できるようすべきだ。ともかく、菅首相のあのドロンとした目で、なにがなんでもオリンピックをやりたい、と言われても、誰もピンとこないのではないか。





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