東京五輪の大会組織委員会が、五輪参加選手にコンドームを配布するというので、大きな話題になっている。いまやコロナ騒ぎの真っ最中で、仮に五輪が開催されたとしても、男女が気兼ねなくセックスできる状況ではない。それなのに男女がセックスすることを前提にしてコンドームを配るというのだ。その数15万個というから驚く。オリンピックの参加選手は約1万5千人と見込まれているから、実に一人当たり10個の計算だ。こんなに沢山配っておいて、日本の五輪組織委員会は、彼ら彼女ら参加選手たちに毎晩セックスしろというのか。人によっては一晩二回やっても使いきれないほどの数だ。
日本の五輪大会組織委員会は、この異常な事態の中で、一体なにを考えているのか。そんな声が世界中で巻き起こっている。意見の多くは、日本の組織委員会の非常識を嘲笑するもので、いまや日本の五輪組織委員会のみならず、こんなことをさせている日本という国そのものが笑いものになっている。
おそらく、この方針はコロナ危機が顕在化する前に決定されたのであろう。一度決定したことは、滅多に修正できないのが日本人の国民性であるから、そのままダラダラと今日まで来てしまったのだと思う。
五輪参加選手にコンドームを配布するという話は、日本のコンドームメーカーの好意によるということらしいが、かれらがこれを機に、コンドームの普及とビジネスの発展を願っていることは見え透いている。これには前会長の森喜朗も当然絡んでいると思う。森はおそらく善意からこの話に賛成したのだろう。コンドームを配って若い男女にセックスの喜びを味わってもらい、そのことを通じて彼らが丈夫な子供を生んでくれるのを期待したのだろう。そのこと自体は悪いことではない。だが、それは事情による。
日本の五輪組織委員会は、今さらコンドーム配布の方針を撤回するつもりはないらしい。もし使うのが憚られるのなら、お持ち帰り下さいと言っている。
それよりもっとましな言い方があるのではないか。折角コンドームを配布するのだから、それでセックスを楽しんでもらいたいと言えばよいのだ。その場合、当然コロナ感染が心配されるので、感染対策を十分徹底したうえでセックスして欲しいと言えばよい。感染対策としては色々考えられる。コロナは飛沫感染すると言われているので、対面しながらセックスするのは論外である。最低限、対面でのセックスは避けなければならない。そこで浮かび上がってくるのがフランス式セックスだ。これは男が女の背後に回ってセックスするというもので、別名を背面セックスあるいはドッグスタイルセックスともいう。これなら飛沫を直接浴びることもなく、十分注意してやるかぎり、感染の可能性がゼロに近くなるはずだ。安全安心なセックスは、安全安心な五輪同様不可能なことではない。物事は前向きに考えた方がよい。
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