ゼレンスキーに国会演説をさせたらいい

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プーチンに侵略を許しているウクライナの大統領ゼレンスキーが、西側各国に支援を求める活動の一環として、イギリスやアメリカの議会で、オンライン形式ながら演説した。演説の基本的な内容は西側諸国がウクライナの立場に立って対ロ参戦してほしいということだ。もし軍事的な活動ができないなら、せめて経済制裁を強めたり、ウクライナへの支援物資を増やしてもらいたい、と訴えている。

日本にもゼレンスキーに国会演説をさせて欲しいと言ってきているそうだ。与野党は前向きに検討する姿勢を見せているが、させないという選択はないだろう。それではアメリカが納得しない。日本はアメリカの機嫌を損なうことをもっとも恐れるから、アメリカの機嫌にかなうのなら演説させようということに落ちくつくだろう。小生もそれを認める。

だが条件が二つある。一つは、ゼレンスキーに日本の悪口を言わせないことだ。ゼレンスキーは、アメリカ国会での演説で、今回のロシアによるウクライナ侵攻を日本による真珠湾攻撃にたとえ、あたかも日本をロシアなみのならず者国家扱いした。こんなことを、日本の国会でやってもらっては、いくら鈍感な国会議員でも我慢ならないだろうし、ましてや普通の国民も心外だろう。

二つ目は、ロシアによる不法な侵略を大いに非難してもらうついでに、日本もまたロシアによって不法に侵略されているということに言及してもらうことだ。対ロシア関係については、日本とウクライナはともに被害者なのだということを、強調してほしい。そうすることで、ロシアの無法ぶりが、日本人の間で一層明らかになるばかりか、世界にも理解してもらえると思う。

日本とウクライナは、これまであまりいい関係にあったとはいえないが、しかし過去のことにこだわるよりは、現在相互に助け合うことのできることはないか、と前向きに考えたほうがよい。

アメリカでの演説を見て、さすがに一流の道化役者だと思った。人の心をつかむのがうまい。アメリカの議員たちがゼレンスキーの口車に乗せられて、第三次大戦の危険を冒してもロシアを懲らしめてやろうと思い込ませるほどの迫力だ。





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