中国を挑発する日本の台湾マフィア

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対中敵視の雰囲気が強まる風潮に乗じる形で、台湾マフィアというべき、台湾に利権を持つ連中が、中国を挑発する動きを見せている。このたびは、自民党副総裁の麻生太郎が台湾をおとずれ、台湾有事の際には、日本も一緒に戦うから台湾も戦うつもりになれ、と叱咤したそうだ。これに対して中国側は、当然のことながら、強く反発した。今の中国は、日清戦争の時代とは違うから、下関条約を再度押し付けられることには甘んじないと言って、いざという場合には、日本と戦う用意があるといった。つまり中国は、日本が台湾をとるつもりだと受け取っているわけである。

日本の保守層には、戦後も台湾に深い利権を持つ勢力があって、それが日本の対中政策に一定の影響を及ぼしてきた。親台湾勢力の代表は岸信介であり、それを孫の安倍晋三が受け継いだ。安倍自身は、リアリストとしての面もあったので、露骨なことはしなかったが、麻生のような政治家は、国際政治のリアルな関係よりも、自分自身の思い込みに駆られるところがあるようだ。その思い込みが、中国との間で緊張を高め、それが日本の国益に悪い影響を及ぼす、というような構図になっているのではないか。

日本の保守層は、韓国の買弁派と同様、強い外国の威をかりて、狐のようにふるまう傾向がある。その強い外国とは、言うまでもなくアメリカのことで、敗戦後の日本は一貫して、アメリカの威を借りる狐としてふるまってきた。日本が最近対中敵視の傾向を強めているのは、日本独自の判断からというより、ご主人たるアメリカの意向を忖度してのことといってよい。

小生は、リアルポリティクスの立場から、場合によっては対中強硬路線をとることに理がないとは考えないが、その対中強硬路線が、日本自身の自主的な判断ではなく、アメリカの意向に従ったものならば、それは国をあやまるものだと断定せざるを得ない。





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