遊泳するマグロたち:葛西臨海水族館に遊ぶ

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この日(2023年10月6日)、長くて暑い夏がようやく終りを告げ、気持ちのよい秋空が広がったことに気をよくした小生は、久しぶりに葛西の臨海水族館を訪ねた。今年すでに二回も訪れていたのだが、一回目は休館日にあたり、二回目には持参したビデオカメラの操作を間違え、まともな撮影ができなかった。そこで今日は、カメラの操作方法を入念に練習し、満を持して来館した次第だ。小生が館についたのと同時に、大勢の小学生が押し寄せてくるのに出会った。その数が尋常ではない。数百人規模である。江戸川区内の小学校が共同遠足を実施したのかもしれない。みな低学年だ。社会見学なのであろう。
まず、マグロの水槽に近づく。エントランスの階段を下るとすぐ目の前にある。かなり大きな水槽で、おびただしい数のマグロが遊泳している。マグロの遊泳する姿を見るのは気持ちのよいことだ。マグロは、つねに泳ぎ回るという習性をもっていて、泳いでいないと死んでしまうのだそうだ。そこで、海で捕まえたマグロをここまで運んでくるのが一大事なのだそうだ。水族館のオープンにあわせて、静岡あたりで確保したマグロをトラックで運んだところ、大部分が死んでしまったという。水槽の規模が小さすぎて、マグロが気持ちよく泳ぐには適さなかったのが原因だ。そこで館では、色々と知恵をしぼり、なんとか生きたままに、しかも元気な姿のままでマグロを水族館まで輸送する方法を開発したそうだ。

そんなスタッフの苦労の甲斐があって、いまこうやって、小生のような魚好きがマグロの遊泳する姿を見ることができるわけだ。ところが、2015年には、このマグロたちがほぼ全滅するという事態がおきたそうだ。200匹近くのマグロがほとんど死んでしまったのである。原因はいまだにわかっていないという。ストレス説のほか、水槽のガラスへの衝突も考えられたので、館ではガラス面に黄色いテープを張って、マグロたちがガラスに衝突しないように注意喚起したという。そういえば、前回来た時には、水槽のガラス面が黄色いテープで枠取りされていたものだ。

現在は、200匹前後の黒マグロが遊泳しているという。とにかく、マグロは開館以来この水族館の目玉でありつづけてきたので、いつまでも遊泳する雄姿を人々に、とりわけ子どもたちに見せてやってほしいものだ。






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