
聖母のイコンは各地でさまざまな奇跡を起こしたと信じられていたが、そうした奇跡の有様を、聖母のイコンと並べて展示し、崇拝する信仰のありかたが16世紀以降盛んになった。これは、ウラジーミルのイコンを中心にして、そのイコンが起こした奇跡をそれぞれ描いたイコンを並べたもの。
中央よりやや高めの場所にウラジーミルの聖母のイコンが置かれ、その周囲にイコンが起こしたとされる奇跡を描いたイコンが並べられている。
こうした動きの背景には、ギリシャ美術の刺激を受けて、ロシアのイコン技術が高度化した動きが指摘されている。
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