北朝鮮のミサイル発射でJアラート

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昨日(10月4日)の朝、ラヂオでスペイン語講座を聞いている最中、いきなり臨時ニュースのようなものに切り替わって、講座が中断された。何事かと思えば、北朝鮮が日本に向かってミサイルを発射したので、Jアラートなるものを発出したのだという。Jアラートというのは、北朝鮮のミサイル発射を対象にしたもので、5年前に始めて発出された経緯がある。その際は、北朝鮮の発射した短距離ミサイルが北海道の上空を通過し、襟裳岬の沿海に落下したというので、その軌道上にある北海道がアラートの対象となった。ところが今回は、アラートの対象は北海度から青森県にかけての地域と、伊豆諸島及び小笠原だという。北海道と伊豆諸島とは方角が違うので、その両者に発出されたということは、ミサイルが二発発射されたのかといぶかったものだ。

その後、情報が整理されて概要が見えてくると、北朝鮮はどうも、現在行われている米韓共同の軍事演習への対抗として、ミサイル発射の示威行動に及んだということらしい(それも二発ではなく一発で、青森県付近の上空を通過して太平洋に落下し、その飛行距離は4600キロだった)。それに対して日本政府はすぐさま反応し、北朝鮮を非難する首相談話を出したりしたが、北朝鮮を刺激した米韓軍事演習については何も言及していない。

北朝鮮は過去にも、米韓の軍事演習に反発して軍事行動を起こしたことがあった。民間人がまきぞえで死んだこともある。それに対して韓国は激しく反発したものだったが、自分たちの行った軍事演習を反省することはなかった。自分たちは無条件に正しいのであり、その自分たちを攻撃する北朝鮮は悪いと一方的に決めつけるだけだった。

今回のケースでは、北朝鮮は米韓に対抗してミサイルを発射したらしいから、日本は直接関係しているわけではない。そんな日本を驚かすようなことをする権利は、北朝鮮にはないわけだから、岸田首相が非難するのは理にかなっている。本当に驚かせたいのが韓国ならば、韓国の上空にミサイルを飛ばせばよいのであって、日本の上空を飛ばすことには何らの正当性もないということを、北朝鮮がよくわかるように言ってやったほうがよろしい。

それにしても、はた迷惑なことである。




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