不沈空母化する南西諸島

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奄美大島から与那国島にかけての南西諸島に、長距離ミサイル拠点が整備され、対中戦争に備えて軍事力の強化が進められている。この島々は、中国が独自に設けている防衛線上に位置しているが、日米同盟にとっては中国攻撃の重要拠点となるものだ。日本はいままで空母を持たなかったが、これら島々が空母と同様の機能を果たせることとなる。しかも沈まない空母、不沈空母だ。

当該諸島の島民の中には、自分の島が攻撃の標的となることを心配する向きもあるが、日本政府としては、これら島々の不沈空母化は対中戦争にとって不可欠であるからして、それをやめるという選択はないだろう。だから、島民としては、もっと現実的な判断をするほうが得策かもしれない。たとえば、対中戦争が始まる以前に安心な場所へ避難できるよう政府に働きかけるなどである。もっとも、対中戦争は日本からの先制攻撃から始まる可能性が高く、その場合には、敵にさとられないように、事前に非難させるようなことはできないだろう。日本がまず先制攻撃に成功し、中国への打撃を確認してから、島民の避難にとりかかるだろう。ということは、島民にある程度の数の犠牲が出ることはやむをえないものと、政府が考えるだろうということを意味する。

対中戦争は、日中戦争という形をとり、アメリカにとっては、日本と台湾を使った代理戦争になる可能性が高い。アメリカはすでに、ウクライナを使ってロシアに代理戦争をしかけ、或る程度の成功に満足している。その成功体験が、対中戦争にも影を落とすと考えられる。

いずれにしても、今の岸田政権をはじめ、自民党政権が続く限り、日中戦争の脅威はなくならないと思う。それが良いか悪いかは別として、日本国民は自分たちの将来について、これをわがこととして、真面目に考える必要がある。ある日目が覚めたら、中国との間に全面戦争になっており、自分の家の近くにも中国のミサイルが飛んできた、ということになりかねない。





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