ディオール、ラルフ・ローレン:表参道の現代建築群

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(ディオール表参道ビル)

ディオール表参道ビルは、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニットSANAAが設計して2001年に竣工しました。設計にあたっては、ディオール側から多くの注文が出たそうですが、それはビル全体をディオールの広告塔にするという目的を反映したものでした。ディオールのブランド・イメージを生かした純白のドレスのイメージとか、地上三十メートルの高さを四フロアに分割するといったような内容でした。


妹島らはその要求をよく咀嚼し、ブランド・イメージにふさわしい設計をしたと思います。ビル全体は純白のドレスを思わせるものですし、また、営業階を四フロアに収めるとともに、外観が単調にならないような工夫も施されています。

上の写真は斜め手前から眺めた構図。ビルのシルエットは欅の緑に隠れていますが、屋上のスターマークはよく見えます。

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これは、ビルの外観が比較的よく見える構図。ご覧のようにほぼ純白の壁面に、変化に富んだ階層の重なり合いが表現されています。

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(ラルフ・ローレン表参道)

ブランド・ショップ、ラルフ・ローレン表参道が入っているビルは、エスポアール表参道ビルといって、表参道と明治通りの交差点からやや東の道路北側に面した建物です。いかついイメージの建物ですので、人の目を引き付けます。設計は清水建設で、2005年12月に竣工しました。

ラルフ・ローレンがこのビルにオープンしたのは2006年3月。その後、2018年11月に、ブランド50周年を記念してリニューアルしました。リニューアル後は、実質的にラルフ・ローレンビルと言ってもよいようなイメージになりました。

上の写真は、ビルの全貌を斜め前から眺めた構図。どっしりとした、城のようなイメージが伝わってきます。

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これは、ロゴの部分を拡大したもの。表通りから敷地へちょっと踏み込んだ地点から写したものです。





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