怠惰な徒弟が売春婦に裏切られ、共犯者ともども木賃宿につれていかれる:ホガースの版画シリーズ「勤勉と怠惰」

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ホガースの版画シリーズ「勤勉と怠惰(Industry and Idleness)」の第九点目は、「怠惰な徒弟が売春婦に裏切られ、共犯者ともども木賃宿につれていかれる(The Idle 'Prentice betrayed (by his Whore), & taken in a Night-Cellar with his Accomplice)」と題する。トムが売春婦に騙され、官憲につかまるところを描く。

トムは追いはぎや殺人などの悪事に手をそめていた。そんなトムを、売春婦が警察に売り渡すために、木賃宿に連れていく。そこで油断させ、警察官を突入させようという魂胆だ。

画面中央には、トムとその相棒が、奪った金品を確認している様子が描かれる。右手には、もう一人の仲間が、死体をトランクに詰めている。金品を奪われた人なのだろう。この悪党どものいる部屋に、警察官が踏み込んでくる。売春婦が手引きしたのだ。売春婦は警察官に向かってトムを指さし、さあ捕まえて頂戴といっている。

画面の奥には、影のうすい人間たちが大勢いるが、かれらはトムに殺された人間の亡霊なのか。





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