悪代官が将軍になった

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自民党内の、猿芝居を思わせる権力闘争の結果、大方の予想通り菅前官房長官が新しい総裁、つまりこの国の首相になった。国民の多くは、この結果に異議を唱えていないということらしいが、ひとり複雑な気持ちを抱いている人々がいる。沖縄県の人々だ。菅新首相は、安倍前総理とかぶさる期間官房長官を務めてきたし、その立場から、沖縄の民意を無視して辺野古の米軍基地建設を進めてきた。首相になっても、その立場はかわらないだろう。むしろ、安倍前総理以上に、辺野古基地建設の推進に前のめりになるのではないか。沖縄の人々の大部分は、そう受け止めているのではないか。

菅氏を小生は、安倍晋三のコピーだと言った。そのコピーぶりは、安倍晋三をすべて継承するという言葉に現れている。あたかも自分自身には、人さまにお見せできるような個性はありませんと認めているようなものだ。実際、ここ数日の菅氏の発言から推測すると、かれの頭の中には、自分自身で考えたようなことは、一切見受けられない。すべて安倍晋三の受け売りである。唯一菅氏らしい個性を感じさせるのは、安倍晋三以上に強権的なところだ。内閣の方針、つまり自分の言うことに従わない官僚はやめさせると言っているところなど、彼の強権体質をよくあらわしている。

もう一つ、菅氏らしさを感じさせたのは、今年上げたばかりの消費税を、またもや上げたいと言い出したことだ。これには、早速大きな反発が出たので、大慌てで弁明し、近い将来のことだと言い逃れたが、その場合には、行政改革とセットでやりたいと言った。つまり、行政改革と称しながら公的サービスをカットする一方で、庶民の税負担を増やすと言っているわけだ。こういうふざけたことを言っても、この国の庶民が強く反発する様子は見られない。だからこそ、菅氏も、ふざけたことを平気で言えるのであろう。

沖縄の人々をいじめる安倍政権の面々を、小生はかつて悪代官たちに譬えたことがある。菅氏はその悪代官たちの筆頭というべき存在だった。その悪代官が、安倍総理の後継者になったということは、要するに将軍の跡目を相続したということだろう。沖縄の人々にとっては,悪代官たちによる過酷な圧政が、将軍によって本格化するということだ。将軍の圧政は、ほかに訴えるべきものがないだけに、逃れられない重圧だ。沖縄の人々にとっては、悪夢が深まるということだろう。





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香港を抑えた中国は、次どこを狙ってくるだろうか?台湾か尖閣かどちらかのような気がする。米国のアザー長官が台湾を訪問した時、中国は台湾の領空侵犯を犯した。その時、台湾は躊躇なくミサイルを発射した。中国の戦闘機はほうほうのていで逃れた。台湾はそのごそのミサイルを自爆させたという。南シナ海では、米国、日本、オーストラリアが連合で軍事演習を行っている。沖縄の米軍基地の重要性は日増しに高まっている。尖閣をどうするのか、菅政権が発足すれば、真っ先に直面する大問題である。菅政権のアキレス腱は北海道の中国の土地買い占めにどう対応するかが問われることになるだろう。
 北海道の自衛隊基地周辺の小高い土地が中国に買われていると言う。この静かなる侵略が、安全保障上の重要な脅威となっている。ここにIR関連の施設を作る計画がすすんでいるとか。アリババの元CEOのジャックマーが北海道の野菜を買い占める動きがあるとか。北海道と沖縄が静かなる侵略のターゲットになっている。よもや、菅新政権はこれに加担することはないと願っているが・・・
 アメリカの大統領選が近づいている。米国の知性を信じれば、よもや民主党候補で認知症のバイデンと極左の副大統領候補を選択することはないと信じている。もしアメリカが間違った選択をすれば、中国共産党の世界覇権の道がみえる。ぜひこれを阻止してほしいとねがわざるをえない。

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