7月中頃にはインド型変異ウィルスが中心になる

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新型コロナの感染は、いまやインドが中心だ。公式発表では、これまでに36万人が死亡したとされるが、実際には130万人とも180万人ともいわれている。インド型変異ウィルスと呼ばれるものがその原因だ。日本でもこの変異ウィルスによる感染が報告されている。7月中頃には、イギリス型を抜いて、主流になるだろうと予告されている。

この変異ウィルスの日本への流入は、インドから直行のもののほかに、イギリスやアメリカなど第三国経由のものもあるという。水際対策と並んで、国内感染の防止を徹底することが求められている。

そういう情況の中で、G7に出席中の菅首相が、五輪の開催を前提に、各国からの選手団の派遣を呼びかけた。菅首相らしく、寝ぼけた姿勢と言わねばなるまい。国民の命が何よりも優先すると言いながら、その口の乾かぬさきに、五輪を推進すると言っているわけで、国民は菅首相の本意を図りかねているところだ。

インド型変異ウィルスは、感染率も高く(従来型の二倍前後)、従来のワクチンがどの程度きくのかも明らかでないという。だから、国として全力をあげて、その対策に取り組まねばならない時に、首相が率先して五輪開催の旗を振り、コロナ感染の危機を拡大するようなことをやっているわけだ。

菅首相の本音は、国民の命より五輪の利権のほうが重要だということか。国民の命は、国民の自主責任と自助に委ね、五輪開催による利益は、首相を含めた少数の利権集団が分かちあう。そんな構図が浮かび上がってくるように見える。





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