十三代目市川團十郎白猿襲名披露を見る

| コメント(0)
dan1.jpg

十三代目市川團十郎白猿襲名披露が京都南座で行われ、その模様をNHKが放送したのを見た。團十郎は昨年十一月に海老蔵を改めて襲名し、あわせて息子に新之助を襲名させた。舞台にはこの親子が上がり、その脇に片岡仁左衛門と中村梅玉が控え、襲名披露の案内役を務めた。

案内を受けた形で親子の口上があり、続けてにらみの披露があった。にらみとは、目玉を寄せてみらみつけるというもので、歌舞伎のパフォーマンスの最たるものである。

上の写真は、左手で祝儀箱をもち、片膝をついた姿勢のままにらみをきかせたところだ。

dan2.jpg

これは、その様子の拡大写真。にらみが格好づくには目玉が大きい方がよい。だから歌舞伎役者は目玉の大きな女を妻にするという。代々目玉の大きな同士が夫婦になれば、目玉の大きな子孫が繁栄するわけだ。

dan3.jpg

これは、息子新之助の口上。子どもながらよく務めていた。

口上の後、踊り「男伊達花廓」、創作歌舞伎「景清」、片岡仁左衛門が大星由良助を演じる「仮名手本忠臣蔵祇園一力茶屋の場」が披露された。南座は関西歌舞伎の拠点だから、團十郎の襲名披露を仁左衛門が祝福したということだろう。






コメントする

アーカイブ