銀座現代建築散歩

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この春に表参道の現代建築群を見歩いたところ、それぞれ街の景観にとけこんでいる建築物の数々に圧倒されたものだった。銀座もまた、そのような建築群が町を飾っているというので、秋も深まる頃合いを見はからって出かけてみた。どうせ行くなら、日曜にしよう。日曜なら、銀座は歩行者天国がおこなわれていて、自動車を気にせずに、いい写真が取れるだろと思うからだ、もっとも当日は、9時半ごろから11時過ぎまで現地にいたのだが、歩行者天国にはまだ時間が早いと見え、自動車を気にしながら撮影しなければならなかった。

有楽町の駅を起点に、銀座一丁目通りを歩んで銀座通りに出、そこから新橋方面へと歩みながら、気に入った建物の写真を撮影した。新橋の駅の手前の高速道路の道を西に向かって歩き、外堀通りを有楽町方面に向かって引き返した。その間に歩いた距離は、表参道の場合より長かったと思うが、そんなには疲れなかった。

上の写真は、銀座一丁目通りと並木通りの交差点北西側に立つミキモトのビル。詳細は別途記述するが、今回の建築散歩で最初に出会った建物なので、記念の意味でここに掲げた。

銀座通るに出るころ、時刻は十時を回り、歩行者天国の準備らしいものが始まっている気配は感じたが、車が完全になくなるわけではなかった。そこで車を気にしながら歩くことになった。もっともその数は少なめなので、表参道のときのようには気を遣うことはなかった。

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銀座の建築群のシンボル和光ビルは健在だった。時計台に修理用のカバーがかけられていたが、そんに邪魔にはならない。

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和光の向かい側にある三愛ビルは、全体が養生用のカバーに覆われている。どうやら、全面改築されるらしい。

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和光の交差点からしばらく先にあるライオンの建物もあいかわらず健在。だが一つ変わったことがおきていた。街路樹が、柳から銀杏に変わっていたのだ。誰が何時このように変えたのか。管轄する建設事務所が独断専行したのか。銀座といえば柳というのが程よい組み合わせだと思うのだが、これでは銀座のイメージが台無しだ。だいいち銀杏は巨木になるので、銀座のようなこじんまりした空間にはおさまりが悪いだろう。

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並木通りの街路樹も銀杏に変わっていた。

以上は、銀座界隈を歩いてみて、まず感じたことだ。なにしろ銀座を訪れるのは十年ぶりくらいのことなので、その間に町のたたずまいもかなり変わった。建物の高さが以前より五割がた伸びたし、また意匠をこらした前衛的な建物も多く目にする。銀座は、表参道以上に、現代建築のショーウィンドウ的な雰囲気を強く感じさせる。






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