銀座通りの銀座二丁目東側には、ティファニーの旗艦店が入るビルがあります。このビルは、小生が昔水彩画で描いたときには重厚なイメージだったように記憶していますが、いまでは、全面ガラス張りのシュールなイメージに変わっていました。
もともとは、隈研吾が設計し、1987年に竣工しましたが、2008年に外装をリニューアルしたそうです。リニューアルにあたって、従来の石の質感重視から、ガラスのもつシュールな雰囲気への変換が図られたわけです。
上の写真は、やや斜めから見たもの。個々のガラスは正方形で、それらを少しづつずらして組み合わせています。こうすることで、光の複雑な反射の効果を高めるつもりなのでしょう。
これは、正面から見上げたもの。上階のある部分で、上下が大きく断絶する様子が見えます。
これは店舗のファサード部分。かつてはここに、ティファニーを象徴するモニュメントがはめ込まれていたものです。
(キラリト ギンザ)
銀座通りの北端に近い一丁目の東側には、キラリトギンザのビルが立っています。V88ビルと同じく糸井純の設計で、2014年に竣工しました。このビルも、V88に劣らずシュールな雰囲気です。どこがシュールかというと、ステンレスとガラスを複雑に組み合わせることで、独特の効果を感じさせるところです。
上の写真は、やや斜めから見上げたもの。この角度からだと、手前のビルのコンクリートの質感との対照性が浮かび上がってみえます。
これは、ファサードの部分。ここにも、ステンレスとガラスの組み合わせが見られます。
これはファサードの上部。複雑な立体性を感じさせます。この立体感が、この建物を非常にユニークなものとしています。
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