ミキモト銀座、V88ビル:銀座現代建築散歩

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ミキモト銀座ビルは、銀座一丁目通りとナミキ通りの交差点北西側に立っています。有楽町の交通会館口から銀座通りに向かって歩いていくと、その奇妙な姿がひときわ目を引きます。建物自体は真四角で高く伸びているのですが、窓の配置が全く規則性がなくて、壁にテンデバラバラな形の穴が開いているように見えます。これは、鋼板コンクリート構造といって、壁や柱に頼らない構造になっているために、窓の配置も自由自在になるということだそうです。

設計者は、伊東豊雄。設計思想としては、流動的な開口パターンと目地の無いフラットなファサードの抽象性を追求したといいます。建物自体は平凡なフォルムなのに、壁や窓の配置の意外性が、独特の雰囲気を醸し出しています。

竣工したのは2005年で、高さは56メートル。外観からは、何階建てわかりません。上の写真は、ナミキ通りから見上げたもの。
これは、窓の配置状況に焦点を当てたもの。全く規則性を無視して、いろんな形をした窓がアットランダムに配置されています。

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これは、窓の配置状況に焦点を当てたもの。全く規則性を無視して、いろんな形をした窓がアットランダムに配置されています。

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これは、一階店舗のエントランス。これもまた、へんてこな形をしています。

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(V88 ビル)

ミキモト銀座から南方向にすこし歩いたところに、これもやはり奇妙なデザインの建物が見えます。建物の輪郭が流線型になっています。自動車の流線型はよく見聞きしますが、建物の流線型はめずらしい。バルセロナにはガウディの設計した流線型の建物がありますが、それとこれとは、同じく流線型といっても、イメージが全く違います。

設計者は糸井純。設計思想は、女性の美しいシルエットを流線型で表現し、そのシルエットにそって、ダイアモンドのような輝きをステンレスによって表現したというもの。11階建てで、竣工は2007年。

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これはほぼ正面から見上げたもの。上層のほうが、日の光をあびて、ダイアモンドのように輝いています。

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これは、建物の一階部分。一応、ステンレスとガラスとを幾何学的に配置しています。






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