銀座プレイス、銀座小松ビル東館:銀座現代建築散歩

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銀座四丁目交差点に、和光と対角線の方角に立っているビルは銀座プレイスといって、再開発事業で建てられたビルです。ここには以前サッポロ銀座ビルが立っていました。いまでもサッポログループが所有するビルです。このビルの外観設計を担当したのは、日本で活躍する建築家ユニット、クライン・ダイサム・アーキテクツ。竣工は2016年です。

銀座のど真ん中にあることから、銀座の新しいシンボルになることをめざしたといいます。建築思想は、透かし彫りの技法をいかして、白と黒のシンボリックな陰影を表現したということです。対面の和光も、白を基調にしていますから、セットで銀座のシンボルになるのではないでしょうか。

上の写真は、和光の方角から写したもの。和光と同じく、交差点の方向に向かってメーンエントランスが開いています。

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これは、上と同じ角度から見たものを、エントランス部分に焦点をあてて写したものです。

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これは、晴美通りに面したファサードです。

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(銀座小松ビル東館)

銀座といえば、超高級ブランドショップが軒を連ねるというイメージがありますが、ユニクロのような庶民向けのショップも進出しています。ユニクロはこれをワールド旗艦店として位置づけているそうです。そのため、所有主の小松ビルでは、ユニクロの意向を踏まえて設計したそうです。

設計は、建築設計ユニットみかんぐみ。竣工は2012年。設計にあたっては、二つのフロアを吹き抜けにして、高い天井のスペースを実現するというアイデアを取り入れたそうです。ですから、12階建てなのですが、外観上は6階建てのように見えます。

上の写真は、やや北寄りの角度から斜め方向に眺めたもの。二つの階でワンフロアを形成している様子がわかります。

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これは、正面からの眺め。通りに向かって、ガラス越しに商品の展示されている様子がよく見えるように工夫されています。

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これは、エントランス部分に焦点をあてたもの。ユニクロらしい雑然とした雰囲気が伝わってきます。






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