ノルウェー映画「15歳、アルマの恋愛妄想」:思春期の少女の性衝動

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2011年のノルウェー映画「15歳、アルマの恋愛妄想」は、思春期の少女の性衝動をテーマにした作品。15歳のアルマが、性衝動に駆られて、マスターベーションに耽る一方で、好きな男子とのセックスを妄想するというような内容である。少女の性衝動の現れは常軌を逸しているように見えるので、母親は娘が色きちがいになってしまったのではないかと心配する。また、その色情が学校の同級生にも疎まれ、アルマは孤立を感じる。日本人にはちょっと考えにくい設定だが、発育が速い大柄なノルウェー人には珍しいことではないのだろう。

映画は、そのアルマがマスターベーションに耽る姿を映すことから始まる。とりあえず陰核を刺激しているように見えるが、時には指の匂いをかいだりもするから膣の中まで刺激しているのかもしれない。彼女は、マスターベーションをするかたわら、好きな男子とセックスするシーンを妄想する。ところがその男子が、学校で遊んでいるうちに、勃起したペニスをアルマの腰のあたりに押し付けてきた。これが現実のことなのか、彼女の妄想なのか、区別がつかない。だが、アルマはそのことを友人たちに話す。男子が自分にペニスを押し付けてきたと冗談交じりに話すのである。

話した相手の少女の中に、その男子を好きな子がいて、その子がアルマに嫌がらせをする。アルマは自分の妄想を言っているにすぎないというのだ。つまりアルマを色きちがい扱いするのである。そのことでアルマはシカトにあう。そのうえ、「チンチンアルマ」という不名誉なあだ名まで付けられる。小さな子供たちまで、アルマに向かって「チンチンアルマ」とはやしたてるほどである。

そのうち、親友だった少女がアルマに心を開き、その少女を介してアルマは次第に自分を取り戻していく。その上、男子の愛まで回復することができる、といったような内容である。

映画に出てくる15歳の少女たちは、早く16歳になりたいと思っている。ノルウェーでは16歳が成人年齢とされているようで、タバコや酒を大っぴらで楽しみ、また、自分の意思で結婚もできる。だから性的にも一人前の大人としてふるまえるということらしい。





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