続 壺 齋 閑 話
壺齋閑話の続編です 初編壺齋閑話は
こちら
から閲覧できます
ホーム
|
アーカイブ
|
プロフィール
|
メール
|
facebook
|
twitter
日本の美術
佐藤一斎像:渡辺崋山の絵画世界
続壺齋閑話
(
2021年2月27日 17:43
)
|
コメント(0)
佐藤一斎像は、崋山の若い頃の肖像画を代表する作品。細緻な描写に努める一方、陰影を表現するなど、後年の肖像画の傑作に共通する特徴が見られる。
続きを読む
坪内老大人像稿本:渡辺崋山の絵画世界
続壺齋閑話
(
2021年2月23日 17:18
)
|
コメント(0)
渡辺崋山が肖像画を本格的に手掛けるのは天保時代に入ってからだが、若い頃にも、求められれば応じていたようだ。「坪内老大人像」は、安政元年(1818)、崋山二十五歳の時の作品である。これは一幅に仕立てあがった正本が存在するが、それよりこの稿本のほうが有名になっている。
続きを読む
人物愛虎図:渡辺崋山の絵画世界
続壺齋閑話
(
2021年2月20日 17:49
)
|
コメント(0)
若い頃の崋山の絵には、中国風のものが多い。崋山の師匠金子金陵が清の画家沈南蘋の影響を強く受けていたというから、そのせいかもしれない。日本画は、時代時代で大陸絵画の影響を受けてきたものだ。崋山はやがて、西洋絵画の技法をも意識的に応用するようになるが、若い頃にはもっぱら大陸の絵画を模範にしていた。
続きを読む
一掃百態:渡辺崋山の絵画世界
続壺齋閑話
(
2021年2月16日 17:33
)
|
コメント(0)
渡辺崋山には、風俗をテーマにした作品もある。文政元年(1818年)の作品「一掃百態」は、その代表的なものだ。これは、鎌倉時代以降の古風俗および当世の風俗を描いたもので、いづれも軽快なタッチを感じさせる。崋山はその頃、行燈の張り紙に絵付けする内職をしていたが、その際に用いた軽快なタッチを、この作品にも生かしているという。
続きを読む
蘆汀双鴨図:渡辺崋山の絵画世界
続壺齋閑話
(
2021年2月13日 17:24
)
|
コメント(0)
渡辺崋山は幼い頃から絵が好きだった。また非常にうまかった。最初は自己流で描いていたが、十六歳の時に、儒学の師鷹見星阜のすすめで画家白川芝山に入門した。だがすぐに排斥された。付け届けがないという理由からである。崋山の家は貧しかったので、息子の授業料もまともに払えなかったのだろう。
続きを読む
渡辺崋山の絵画世界
続壺齋閑話
(
2021年2月 9日 17:18
)
|
コメント(0)
渡辺崋山といえば、蛮社の獄で政治的な弾圧を受け、それがもとで自殺に追い込まれた不幸な学者として、また、日本の近代化の先駆者といったイメージが強い。たしかに崋山は、政治的な人間としての側面が強かったが、また画家としてもユニークな業績をあげた。崋山が自殺したのは天保十二年のことであり、日本はまだ本格的な開国への動きは見せていなかったが、崋山は諸外国の動きを、蘭学を通じて認識し、かれなりの危機意識をもっていた。その危機意識が蛮社の獄を招き寄せたのだといえる面もある。
続きを読む
湯しま天神坂上眺望、王子装束ゑの木大晦日の狐火:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年2月 6日 17:27
)
|
コメント(0)
(117景 湯しま天神坂上眺望)
湯島天神の歴史は古く、南北朝時代に遡る。京都の北野天満宮から勧請してきたものだ。祭神は学問の神菅原道真。亀戸天神とともに、受験の合格を祈願する学生達が絵馬を献上する姿が毎年見られる。
続きを読む
高田の馬場、高田姿見のはし俤の橋砂利場:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年2月 2日 17:07
)
|
コメント(0)
(115景 高田の馬場)
高田馬場の名は越後高田にちなむ。高田藩主となった家康の六男忠輝の生母高田殿が、ここに庭園を開き、そこに家光が馬場を作らせ、馬術の練習所とした。そこから一帯の土地が高田馬場と呼ばれるようになった。
続きを読む
虎の門外あふひ坂、びくに橋雪中:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年1月30日 17:24
)
|
コメント(0)
(113景 虎の門外あふひ坂)
赤坂の溜池が外堀と接するところは段差になっていて、ちょっとした瀑布状を呈していた。また、その瀑布に沿って勾配状になっており、あふひ坂と呼ばれた。
続きを読む
目黒太鼓橋夕日の岡、愛宕下藪小路:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年1月26日 17:05
)
|
コメント(0)
(111景 目黒太鼓橋夕日の岡)
目黒の太鼓橋は、目黒駅から行人坂を下って目黒川にかかっている橋。横から見ると太鼓のように見える石造りの橋である。江戸市中で石造りの橋は珍しかったから、人びとが目黒不動に参るついでに訪れたようだ。
続きを読む
南品川鮫洲海岸、千束の池袈裟懸松:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年1月23日 17:23
)
|
コメント(0)
(109景 南品川鮫洲海岸)
南品川あたりの海岸地帯を鮫洲といった。いまでは陸運事務所や高専がある場所として知られているが、徳川時代には海苔の産地として有名だった。海苔はもともと墨田川の河口で養殖されていたが、江戸の市街地の拡大で需要が増えると、品川沖が一大産地となった。その品川沖でとれた海苔が、どういうわけか浅草海苔と呼ばれるようになったのである。
続きを読む
深川洲崎十万坪、芝うらの風景:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年1月19日 17:10
)
|
コメント(0)
(107景 深川洲崎十万坪)
深川は、墨田川右岸の湿地帯を埋め立てて陸地になったところだ。深川八郎右衛門なるものが家康の命で埋め立てたところから、深川と呼ばれるようになった。埋め立てはユニークな方法を用いた。地区に縦横に水路を掘り、その掘った土を湿地に埋め戻したのである。これによって、水運を担う水路と陸地が二つながら得られたわけである。
続きを読む
御厩河岸、深川木場:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年1月16日 17:31
)
|
コメント(0)
(105景 御厩河岸)
御厩河岸は、墨田川右岸の吾嬬橋と両国橋の中間程のところにあり、いまの厩橋の浅草側の橋詰あたりをさした。このあたりに幕府の厩があったので、御厩河岸と呼ばれるようになった。
続きを読む
千住の大はし、小梅堤:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年1月12日 17:10
)
|
コメント(0)
(103景 千住の大はし)
千住は奥州街道の一つ目の宿場であった。また日光街道や水戸街道も千住を通ったので、交通量は非常に多かった。参勤交代でこの宿場を利用した大名の数は、64家に及んだ(寛永期の場合)。そこで家康は、防衛上の観点から江戸の周囲に橋を設けない方針にかかわらず、ここだけは橋を作らせた。千住大橋である。
続きを読む
浅草田甫酉の町詣、箕輪金杉三河しま:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年1月 9日 17:33
)
|
コメント(0)
(101景 浅草田甫酉の町詣)
吉原は周囲に田甫が広がっていた。浅草田甫という。その西南方向の一角に、お酉さまで有名な鷲神社があり、毎年十一月の酉の日に祭礼が行われ、酉の市が催された。酉の市では、熊手のほか、ヤツガシラの芋とか、黄金餅などが、縁起物として売られていた。いまでも、熊手は商売繁盛のまじないとして人気がある。
続きを読む
浅草金龍山、よし原日本堤:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年1月 5日 17:18
)
|
コメント(0)
(99景 浅草金龍山)
ここから先が冬の部。金龍山は浅草寺の山号。大昔に天からこの地に金鱗の龍が舞い降りて来たという伝説にちなんだもの。浅草寺は大化元年(645)の創建で、江戸でもっとも古い寺だ。徳川時代には、大勢の庶民を引き寄せたが、それには周辺にあったいくつかの遊興施設が大いに働いていた。
続きを読む
小奈木川五本まつ、両国花火:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2021年1月 2日 17:54
)
|
コメント(0)
(97景 小奈木川五本まつ)
小奈木川は小名木川とも書く。行徳の塩を江戸に運ぶことを目的に掘られた運河である。行徳の塩は、江戸川から堀川を経て中川に至り、さらに小名木川を通って隅田川に出たのである。この運河を開削したのは小名木四郎兵衛だったので、彼の姓をとって小名木川と名づけられた。
続きを読む
鴻の台とね川風景、堀江ねこざね:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2020年12月29日 17:19
)
|
コメント(0)
(95景 鴻の台とね川風景)
鴻の台は、江戸川の下流、いまでいえば千葉県の市川市にある高台である。付近に下総の国府があったことから国府台と呼ばれたのが始まりだが、台地の下を流れる川にコウノトリが飛来したことから鴻の台とも呼ばれた、
続きを読む
にい宿のわたし、真間の紅葉手児奈の社継はし:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2020年12月26日 17:20
)
|
コメント(0)
(93景 にい宿のわたし)
にい宿のわたしとは、旧日光街道が亀有で中川をわたるところに設けられていた。旧日光街道は、千住大橋を超えたところで奥州街道から別れ、亀有を経て日光方面に向かっていたのである。このわたしを渡ったところの宿場を新宿と言った。
続きを読む
請地秋葉の境内、木母寺内川御前栽畑:広重の名所江戸百景
続壺齋閑話
(
2020年12月22日 17:12
)
|
コメント(0)
(91景 請地秋葉の境内)
請地とは本所の北側に広がる一帯の地名。いまでいう墨田区の向島あたりだ。その向島四丁目に秋葉神社がある。遠州の秋葉大権現を勧請したもので、火よけの神として尊崇された。特に大名火消の点から、大名の庇護を受けたという。
続きを読む
Previous
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
Next
« 11)日本文化考
|
メインページ
|
アーカイブ
|
40)古典を読む »
検索
姉妹サイト
更新履歴
壺齋閑話
東京を描く
日本語と日本文化
日本の美術
宮沢賢治の世界
村上春樹を読む
万葉集を読む
伊勢物語絵巻
知の快楽
漢詩と中国文化
陶淵明の世界
英詩と英文学
マザーグースの歌
シェイクスピア
ブレイク詩集
ビートルズの世界
フランス文学と詩の世界
フランス民謡の世界
詩集:緋色の愛
豊穣たる熟女たち
TOKYO TOWNSCAPES
WATERCOLOR-水彩画
壺齋散人の美術批評
壺齋散人の映画探検
ロシア情勢を読む
中国を語る
動物写真を楽しむ
地球と宇宙の科学
人間の科学
あひるの絵本
学海先生の明治維新
人気ブログランキングへ
このブログを購読
本日
昨日
カテゴリ
日本語を語る (26)
日本文化考 (218)
日本の美術 (1011)
古典を読む (334)
日本文学覚書 (354)
日本史覚書 (184)
漢詩と中国文化 (140)
英詩と英文学 (45)
ブレイクの挿絵 (102)
詩人の魂 (33)
世界の文学 (68)
読書の余韻 (279)
知の快楽 (546)
反哲学的エッセー (83)
美を読む (1002)
人間の科学 (21)
地球と宇宙の科学 (51)
世界情勢を読む (462)
経済学と世界経済 (67)
日本の政治と社会 (541)
旅とグルメ (281)
動物写真・生命賛歌 (40)
水彩画を楽しむ (54)
映画を語る (1255)
壺齋小説 (87)
日々雑感 (222)
最近のコメント
√6意味知ってると舌安泰:
続きを読む
操作(フラクタル)自然数 :
≪…円環的時間 直線
続きを読む
ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな:
≪…アプリオリな総合
続きを読む
[セフィーロート」マンダラ:
≪…金剛界曼荼羅図…
続きを読む
「セフィーロート」マンダラ:
≪…直線的な時間…≫
続きを読む
ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな:
≪…近親婚…≫の話は
続きを読む
存在量化創発摂動方程式:
≪…五蘊とは、色・受
続きを読む
ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな:
≪…性のみならず情を
続きを読む
レンマ学(メタ数学):
≪…カッバーラー…≫
続きを読む
ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな:
≪…数字の基本である
続きを読む
最近のブログ記事
湘南風景:萬鉄五郎の風景画
窓:萬鉄五郎の心象画
水着姿:萬鉄五郎の人物画
T子像:萬鉄五郎の肖像画
少女の像(次女馨子):萬鉄五郎の肖像画
地震の印象:萬鉄五郎の印象風景画
少女(校服のとみ子):萬鉄五郎の肖像画
ねて居る人:萬鉄五郎の裸婦像
風景:萬鉄五郎の抽象風景画
裸婦:萬鉄五郎のキュビズム風肖像画
アーカイブ
月を選択...
2022年10月
2022年9月
2022年8月
2022年7月
2022年6月
2022年5月
2022年4月
2022年3月
2022年2月
2022年1月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年9月
2021年8月
2021年7月
2021年6月
2021年5月
2021年4月
2021年3月
2021年2月
2021年1月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年9月
2020年8月
2020年7月
2020年6月
2020年5月
2020年4月
2020年3月
2020年2月
2020年1月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年9月
2019年8月
2019年7月
2019年6月
2019年5月
2019年4月
2019年3月
2019年2月
2019年1月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年9月
2018年8月
2018年7月
2018年6月
2018年5月
2018年4月
2018年3月
2018年2月
2018年1月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年9月
2017年8月
2017年7月
2017年6月
2017年5月
2017年4月
2017年3月
2017年2月
2017年1月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年9月
2016年8月
2016年7月
2016年6月
2016年5月
2016年4月
2016年3月
2016年2月
2016年1月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年9月
2015年8月
2015年7月
2015年6月
2015年5月
2015年4月
2015年3月
2015年2月
2015年1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年9月
2014年8月
2014年7月
2014年6月
2014年5月
2014年4月
2014年3月
2014年2月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年9月
2013年8月
2013年7月
2013年6月
2013年5月
2013年4月
2013年3月
2013年2月
2013年1月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年9月
2012年8月
最近のコメント