2012年10月アーカイブ
「聖女ユリアの磔刑」と題するトリプティックは、イタリアのカルト集団の注文に応じて描いたのではないかと推測されている。聖女ユリアはまた聖女リベラータともいわれ、その名を冠したカルト集団が16世紀初頭に存在していたことが確認されている。ボスは彼等から注文を受けたのではないかというのである。
ロシアの反体制活動家レオニード・ラズヴォジャーエフ氏は、政府転覆罪の容疑で最近拘留されたところだが、実は、ロシアの秘密警察によって誘拐されたうえで、子供を殺すと脅迫され、政府の転覆を目的とした暴動を企んでいたとの供述書へのサインを、強制されたと主張しているそうだ。氏に接触した人権擁護活動家が、氏から聞いた話だとして、伝えている。
温家宝中国首相の家族が、莫大な金額にのぼる蓄財をしていたとする記事を、米紙ニューヨーク・タイムズが乗せたところ、中国側ではこれをアメリカの陰謀だとするコメントを出したうえで、当該の記事にアクセスできないようにしたというので、多少の関心を覚えた筆者は、早速ニューヨーク・タイムズのウェブサイトをひらき、当該の記事を読んだ次第だ。
六つ目の星は、その前のより十倍も大きかった。そしてそこには、巨大な本に書き込みをしている老紳士が住んでたんだ。
「やあ、探検家じゃないか!」 ちびっこ王子を見るや否や、その老紳士は叫んだ。
超音速の宇宙船リンクスを開発しているアメリカの企業XCORが、早ければ2014年中にも商業飛行できる見込みだと発表した。その通りに行けば、一回につき一人の客を乗せ、45分間で高度100キロ以上の宇宙空間までいって戻ってくることができる。費用は一人あたり95,000ドルを見込んでいるそうだ。
最近イスラエル国内で行われた世論調査がショッキングな結果をもたらしたというので、ちょっとした話題になっているそうだ。仮にイスラエルがヨルダン川西岸を併合(領土化)した場合に、そこに住んでいるアラブ人には、公民権を与える必要が無いと考えているユダヤ人の割合が3分の2以上だったというのだ。ヨルダン川西岸の併合事態が非常に乱暴な設定であるうえに、現在そこに住んでいる人たちの権利を全く考慮していないというわけだから、ショッキングといってよい。
イエス・キリストがゴルゴダの丘へと連行される前に、ピラトの官邸の中で兵士たちになぶりものにされた場面を「マルコ伝」は次のように記している。「彼らはイエスに紫の衣を着せ、茨の冠をかぶせて王に仕立てたのち、ユダヤ人の王、万歳! と叫んで喝采した。それから葦の棒で頭を叩き、唾をかけ、ひざまずいておがんだ。こうしてなぶった後、紫の衣を脱がせてもとの着物を着せた」
地球の生命はもしかしたら火星からやってきたのかもしれない、こんな推測を交えながら、火星と地球の生命の起源とのかかわりについて、NHKの科学番組が検証していた。題して、「火星大冒険 生命はいるのか?」
五番目の星はとても変ってた。これまでのどの星よりも小さくて、街灯が一つと、その街頭に火を灯す人が一人いるだけだった。家もなければ、他に人の住んでもいない惑星なのに、街灯が一つ立ってて、それに人が火を灯してるなんて、いったいどんな意味があるんだろう、ちびっこ王子には、まったくわけがわからなかった。それで、こんなふうにつぶやいたりしたんだ。
ウェブ版 English Pravda によれば、ロシアは2013-2015の三年度にわたり、核兵器開発予算として合計1000億ルーブル(約2600億円)を計上するということだ。ロシア議会(ドゥーマ)国防委員会のヴラヂーミル・コモイェードフ氏が発表したという。
夏は中国の初代王朝に擬せられているが、これまで考古学的な発掘によって裏付けされたことがなかったので、幻の王朝ともいわれてきた。しかし近年になって、河南省で発掘調査が進み、その中から現れた二里頭村の遺跡が夏ではないかという観測が強まった。もしそれが本当なら、中国史の解明は飛躍的に進むだろうと思われる。その二里村の遺跡について、NHKが取材のうえ報道を行った。(中国文明の謎 第一集 中華の源流 幻の王朝を追う)
ブルーに輝く巨大な目玉がフロリダの海浜に漂着したというニュースが世間をにぎわしている。大きさがサッカーボールほどもある巨大さだ。見つかったのはフロリダ州南東部にあるポンパーノ海浜、毎日ここを散歩している地元の人ジーノ・コバッチさんが、砂から飛び出しているところを拾い上げた。
ボスはキリストの受難を繰り返し描いたが、中でも十字架を背負ってゴルゴダの丘へと向かうシーンを三作描いた。この絵はそのうち、二作目のものである。一作目のウィーンの絵が、広々とした構図の中心に十字架を背負うキリストの遠景像を置き、そのまわりに死刑執行人や見物人の大きな集団を描いていたのに対し、ここではキリストの像は大写しにされ、キリストの苦悩がクローズアップされるようになっている。
四番めの星は、ビジネスマンの星だった。そのビジネスマンは仕事に没頭していて、王子が近づいても、頭を持ち上げもしなかったんだ。
今年(2012)のノーベル平和賞をEUが受賞したことについて、世界中で論評が行きかっている。中にはバローゾEU委員長と共に素直に喜ぶ者もいれば、お笑い草だと言ってけなす者もいる。けなす理由の中で最も強力なのは、タイミングが悪いというものだ。数年前までなら、まだ素直に受け取られたかもしれない。しかし今更なんだ、というわけである。
イスラエルのネタニアフ首相が、イランの核開発に反発して、自衛のための先制攻撃も辞さないといっている。もしもネタニアフがその言葉を実行したらどうなるだろうか、というよりも、アメリカはどうすべきだろうか。そんな背筋が寒くなるようなことを、真剣に考えている人々がいる。
今年(2012)のノーベル賞医学・生理学賞が山中伸弥京都大学教授に贈られることとなった。共同受賞者であるイギリスのガードン博士とともに、細胞の初期化(Reprogramming)に関する研究が評価されたものだ。
ボスが生涯に描いた絵の半分以上は、キリストの生涯や聖者伝説など聖書に題材をとった宗教画だ。こうした宗教画には、教会の依頼に基づいて、祭壇画として描いた場合もあるし、また敬けんな人々の依頼に基づいて描かれたものもあろう。この「東方三博士の礼拝」は、トリプティック(祭壇画)の形式をとっているが、教会の依頼によって描かれたというよりは、裕福な町人の依頼によって描かれたと考えた方が自然である。
アメリカで一匹の忠犬の物語が強い感動を呼んでいるそうだ。入院するために突然姿を消してしまった主人の行方を求めて、3キロ以上もの道のりを乗り越えて、遂に主人と再会した賢い犬の物語だ。犬の名はザンダー。ハスキー犬だ。
次の星には、大酒飲みが住んでいた。ここにはちょっとしかいなかったけれど、王子はとても憂鬱な気持ちになったんだってさ。
韓国が外国人ジャーナリストを竹島(韓国名独島)に案内して、竹島に対する実効支配の実情と、韓国の主権の正当性についてアピールした。それに応えるかのように、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストといった有力紙が、その視察の内容と、竹島問題についての論評を掲載した。
「ドン・キホーテ」は基本的にはスペイン中世に流行した騎士物語のパロディといえるのであるが、それにとどまらず、さまざまなものを材料として取り入れている。悪漢を主人公とするピカレスク小説、羊飼いたちの生活を理想化した牧人小説、モーロ人とキリスト教徒との葛藤を題材としたモーロ小説などである。「ドン・キホーテ」はこれらをパロディとすることで、その時代遅れな馬鹿馬鹿しさを笑いのめすのである。
企業経営者のサラリーはどれくらいが妥当なのか、こんな疑問が欧米の業界筋で話題になっているそうだ。というのも、アイルランドに本拠を置く格安航空会社で目下ヨーロッパ最大の航空会社ライアン・エアの雇われ社長が、自分のサラリーは働きぶりに合わないほど低いとぼやいたからだ。
野田政権の内閣改造人事で田中真紀子さんが閣僚に返り咲いた。文部科学大臣だ。小泉政権下で外務大臣になった彼女だが、官僚たちとのバトルが泥沼化し、ついにその責任を取らされる形で解任されたのが10年前のこと。それ以来、陣笠議員としての活動はともかく、大臣には二度となれないだろうと誰もが思ってきたところだから、今回の復帰劇はちょっとしたサプライズだ。
ロッテルダムにある円形のパネル画「放蕩息子」は、干草車の外翼画「行商人」とよく似ている。どちらも初老の行商人を描いており、その顔つきや姿勢がそっくりなのだ。しかし、男の杖先に、邪悪な表情の犬が吠えかかっているところを覗けば、男を取り囲む風景は全く違う。
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