動物写真・生命賛歌


世界の海のコーナーを一周すると、いったん屋外のテラス部分に出ます。そこには、ペンギンがいるエリアがあります。現在ここで見られるのは、王様ペンギン、フンボルトペンギン、フェアリーペンギンです。王様ペンギンが一番大きく、フェアリーペンギンが一番小さい。フンボルトペンギンはその中間です。


ブラジル沿岸といっても、アマゾン河口につながる熱帯の海からサンパウロ以南の温帯域に近い海まで多彩です。葛西臨海水族館では、亜熱帯の魚や温帯域の魚を集めているように見えました。一番目立つのは、ライトグレーの薄っぺらい魚。これはルックダウンといって、アジの仲間だと言いますから、温帯域の魚なのでしょう。顔つきが下向きに見えることからそう名付けられたといいます。


カリブ海は亜熱帯の海で、サンゴ礁も多く見られます。カリブ海を代表する魚と言えば、ヘミングウェーの小説「老人の海」に出てくるマーリンが有名です。この小説の日本語訳が出たころ、翻訳者たちは現物を知らなかったのでしょう。たんに大きな魚と訳したり英語のままマーリンと書いていました。今日では、どんな日本人も、それがカジキマグロだと知っています。


地中海は、出口のジブラルタル海峡が非常に狭いので、内海のように閉じた海という印象です。ですが海流はあります。暖流だけですので水温は高いです。また、塩分が濃いのが特徴で、ジブラルタルから遠ざかり、東へ行くほど濃くなります。痩せた海で、魚は少ないと言われていますが、800種類ほどの生息が確認されています。


紅海はスエズ運河からアデン湾に向けての非常に長い海です。ジブチのところで狭くなっているせいで、外海から隔絶した閉じた空間となっています。そのため、この海固有種の魚がけっこういます。水質は、塩分が濃く、透明です。世界の海の中でもっとも透明な海だといわれています。


オーストラリア西部の海を再現した水槽には、どういうわけかタツノオトシゴの仲間ばかりが目に付きます。じっさいには、ほかの魚もいるのでしょうが、この水族館では、タツノオトシゴの仲間を集めたようです。


オーストラリア南部の海は、グレートバリアリーフなど北部の海とは違い、サンゴ礁はありません。ここの水槽では、ごろりとした大岩がおかれています。現地もそんなイメージなのでしょうか。場所柄としては、シドニーより南側の海だと思います。


グレートバリアリーフは、オストラリア北東のサンゴ礁の海です。亜熱帯の海なので、金魚系の色鮮やかな魚がたくさんいます。よく見ると、多くの種類の金魚のような魚がいるとのことですが、この日の小生は、一緒に水槽を見物している子供たちに気を取られて、細かい観察を怠ってしまいました。


マグロらのいる巨大水槽のほかに、「世界の海」をテーマにした中小の水槽群が並んでいます。入口に一番近いところに位置しているのは、日本に近い南シナ海の水槽です。サンゴ礁のまわりに、熱帯魚らしい色合いの魚が泳いでいます。一番目立つのは、タマカイです。ハタの仲間ですが、図体が大きくて目をひきます。2メートル前後もある巨大な個体もあるそうです。日本では、沖縄の海のサンゴ礁にいて、食用にされるそうです。色は地味ですが、その分味がいいということなのでしょう。


マグロ専用の巨大プールに隣接して「大洋の航海者」という名の、やはり巨大なプールがあります。入口の階段を下りてすぐにみえます。ここの主人公は様々な種類のサメです。もっとも目立つのはシュモクザメです。頭の部分がT字型の撞木のような形をしているところから、そう名付られました。英語では Hammerhead shark (ハンマーの頭をしたサメ)と呼ばれています。フカヒレの材料になることから乱獲され、絶滅危惧種に指定されています。


この日(2023年10月6日)、長くて暑い夏がようやく終りを告げ、気持ちのよい秋空が広がったことに気をよくした小生は、久しぶりに葛西の臨海水族館を訪ねた。今年すでに二回も訪れていたのだが、一回目は休館日にあたり、二回目には持参したビデオカメラの操作を間違え、まともな撮影ができなかった。そこで今日は、カメラの操作方法を入念に練習し、満を持して来館した次第だ。小生が館についたのと同時に、大勢の小学生が押し寄せてくるのに出会った。その数が尋常ではない。数百人規模である。江戸川区内の小学校が共同遠足を実施したのかもしれない。みな低学年だ。社会見学なのであろう。

葛西臨海水族館に遊んだ際に、持参したビデオカメラの操作を間違えて、ほとんどものにならなかったことを報告したところだが、中に一点だけ、まともにとれていたのがあるので、それをお見せしたい。フェアリー・ペンギンという小型のペンギンが食事をする様子をうつしたものだ。

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先日葛西臨海公園を訪れた際に、肝心の水族館が休館していて残念に思ったことは、すでに報告したとおりである。そこで改めて赴いて、水の生き物たちと触れ合ったところだ。触れ合いの体験は十分たのしかったし、また、意義のあるものでもあった。そんな小生の体験を読者諸兄にも幾分か味わってほしいと思い、ビデオカメラも持参したものだ。


近所の公園を根城にしている土着ネコについては、先日紹介したところだ。母親と二匹の子どもが家族を形成している。そのうち、母親の姿はあまり見られず、こどものうち茶と白のブチが、単独でいる姿を見ることが多い。そのブチは、公園の一角を自分の縄張りと心得て、そこにいつもとぐろを巻いている。この日もまた、いつものように円形のテーブルの上に寝そべっている様子を見かけた。

今日の朝日新聞の朝刊に「ライオン10万円 猫より安い」という見出しを見て、小生はライオンがこの値段で、ペットショップで売られているのかと思ったら、そうではないらしい。日本の動物園には、繁殖した動物を相互に交換する慣習があるようで、その場合にライオンに付けられる値段の相場が10万円だというのだ。

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写真(National Geographic)は、ヒマワリの陰から顔を出して、こちらのほうを見つめているこおろぎ。こおろぎは複眼だから、その目に映ったあなたの顏は、いくつにも分裂していることだろう。目玉には分裂して映るが、その情報が脳に伝達されると、やはり本来通り一つの顏として認識されるのだろうか。コオロギでも神でもない筆者にはわからない。

いわしの柱

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写真(Guardianから)は、柱状になったいわしの魚群。南太平洋のオーストラリア沖で水中撮影された。これを撮ったカメラマンは鯨類の撮影を狙って海に潜ったところ、たまたまこのような眺めを目にして圧倒されたそうだ。

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写真(APから)は、ピョンヤンの動物園にいるメスのチンパンジー、名前はダラエ。観客の前でタバコを吸っているところだ。このチンパンジーは動物園の人気者で、毎日大勢の小学生を前に歓迎の御挨拶をしているそうだが、こうして煙草を吸っているところを見せるのもそのサービスの一環だ。なかなか器用なチンパンジーで、スタッフが投げた煙草を拾い上げ、それに自分でライターで火をつけて、煙を吹きながらうまそうに吸う姿が、子どもたちの喝さいを浴びているという。

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写真(National Geographic)は、バリ島のある場所(動物園だと思う)で偶然に撮影されたもの。一人のカメラマンがオランウータンを観察していたところ、突然雨が降り始めたので、カメラを片付けて立ち去ろうとしたら、オランウータンがタロイモの葉っぱを抜き取って、それを自分の頭の上にかざした。その姿が非常に愛嬌があったので、急いでカメラを取り出して撮影したのがこの一枚。

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写真(National geographic)は、オランウータンの子どもたち。無邪気に戯れ合っている姿が、人間の子どもを思わせる。ボルネオで撮影されたものだが、こういう光景もやがて見られなくなるかもしれない。個体数の減少に歯止めがかからず、このままだと遠からず絶滅すると危惧されているからだ。

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